12月15日、中国の国連代表部は大陸棚拡張案を国連に提出し、楊外相は尖閣諸島問題で日本と争う考えを正式に表明するとともに、中国メディアは中国が尖閣地域の領空警備を強化する方針と報じました。中国は、再三の領海や領空侵犯にも「遺憾」を伝えるだけの日本政府の姿勢に、東シナ海海域で漁業権益保護任務を執行するとする5800トンの超大型漁業監視船「漁政206」を就役させるなど、いよいよ尖閣諸島の実力支配に乗り出す構えを明白にし、東シナ海は「緊張の海」に突入しました。明治の元勲である西郷隆盛は国の外交にあたる姿勢として「正道を踏み、国を以て斃るるの精神無くば、外国交際は全かる可からず。彼の強大に畏縮し、円滑を主として、曲げて彼の意に従順する時は、軽侮を招き、好親却て破れ、終に彼の制を受るに至らん。」と述べていますが、中国漁船の領海侵犯と海上保安庁船舶に対する公務執行妨害の現行犯事案を処分保留で釈放したツケはあまりにも大きく、ロシア大統領の国後島訪問、韓国大統領の竹島上陸などに明らかなように日本外交の再建は容易ならざる事態と感じます。