ある日、突然、家族が亡くなり、その原因が「自殺の可能性が濃厚」とされ、しかし、関係者に思い当たる理由が見つからないときの苦しみ、悲しみが理解できますかと問われ、「自殺」と言われるたびに悲しい思いをする人のために、『自死』と表現していただけないかとの意見をいただきました。
 意志をもって生き物の命を絶つことを「殺す」と言い、合理的な理由もなくその行為を行うと刑罰に処せられ、とりわけ、ヒトの命を絶てば「殺人」として断罪されます。ただし、自らの意志で自らの命を絶ったときまたはその疑いが濃厚とされたときは「自殺」として処理され、刑罰に問われることはありません。したがって、特別な場合を除いて、当局の捜査は行われず、真実が究明されることはありません。
 小生は「自殺」を不適切な用語だとは思いません、自殺とされているもののにその疑いが濃厚とするものが包含され、家族など関係者の中に苦しい思いをする人があるのであれば、行政の統計資料や発出文書の表現には一定の配慮が必要ではないかと思います。