5月30日、島根県議会文教厚生委員会(藤間恵一委員長)の所管事項県内実地調査で、松江市立揖屋小学校の図書館活用教育を取り上げ、5年1組の授業を参観しました。揖屋小学校では6年前から学校図書館を学校教育の中心に据え、あらゆる教科で図書館を活用することで、子どもたちに「自ら学ぶ力」を育むことをねらいとする図書館活用教育を実施し、成果を挙げています。グループ討議や調べ学習などを通して「豊かな人間性を持ち、明朗で活力に満ちた、想像的実践力のあるたくましい人間を育成する。」という学校教育目標の達成のために、学級担任、司書教諭、学校司書が協同、チームとなって授業実践を行い、6年間を通じて子供たちの情報活用能力を向上させる取り組みが行われていました。400名余の小学校の蔵書数は1万冊を超えていますが、授業で必要とする図書資料の絶対数は不足することから、松江市教育委員会では市立中央図書館と各学校図書館をネットワーク化し、各学校の図書館活用計画に基づいたレファレンスサービスによって相互補完を行う支援が行われており、学校と行政の連携もきちんと図られていると感じました。