1月14日、出雲市のウェルシティ出雲で第38期女流名人戦の前夜祭が開催され、3期連続の防衛を目ざす里見香奈女流名人と3期ぶりの返り咲きをめざす挑戦者の清水市代女流6段が日本将棋連盟など大会関係者や県内外の将棋愛好者を囲んで交歓しました。主催する報知新聞社の岸社長は「東日本大震災以降、国内の活力が低迷する中で、なでしこジャパンに代表されるように日本女性が輝いている。将棋界でも里見女流名人が史上初めて奨励会初段に昇段するなど注目されており、今回の女流最強の清水女流6段とのタイトル戦は大きな話題になるだろう。」と述べ、日本将棋連盟の東常務理事(棋士7段)は「清水女流6段にはアウェーの戦いだが、『出雲のイナズマ』に対抗し『なでしこ清水』とでも形容できる頑張りを期待している。」と挨拶しました。長岡市長は「里見女流名人のタイトル保持が続く限り第1局を出雲市でお引き受けしたい」と述べ、タイトル戦を戦う2人の女流棋士に記念品を渡しました。里見女流名人は「出雲の皆さんの声援が私の力の源泉で、第1人者の清水6段に力一杯挑んでいきたい」と決意表明し、清水女流6段は「近年、里見さんとのタイトル戦で何度か出雲を訪れ、この地が好きになってきた。進境著しい里見さんと良い将棋が指せるよう頑張る。」と応えました。対局は1月15日午前9時から出雲市文化伝承館松籟亭で中村修9段の立ち会いで行われ、午後1時30分から縁結び交流館で森雞二9段による大盤解説会が行われます。