11月2日、島根県立出雲高等学校の学校創立90周年・定時制設立40周年記念式典が開催されました。出雲高校は、大正9年、島根県立女子師範学校に併設する今市高等女学校として設立され、昭和24年から男女共学の島根県立出雲高等学校に移管、昭和46年から定時制を併設して現在に至っており、小生も第26期生として通学した「わが母校」です。出雲高校は、中国の古典「中庸第26章前段」にある「至誠無息 不息則久 久則有徴」(至誠は息(や)むこと無し。息まざれば即ち久し、久しければ則ち徴あり)から「久徴」を学校の基本理念にする島根県内屈指の進学校で、花田英治校長は「高い目標を掲げ、誠実に文武両道をめざすという校風をさらに発展させたい」と式辞を述べました。北島建孝島根県教育委員長は「『久徴』精神の実践こそが出雲高校躍進の基であり、90周年を期にさらなる飛躍を期待する」と祝辞を述べました。生徒代表の堀江さんが「高い志をもって自己実現の達成に努力したい」と挨拶し、学校運営に功労のあった福間利行(久徴会前会長)氏などに感謝状が贈呈されました。式典終了後には、映画「RAILWAYS」で敷地内にある旧定時制校舎の一部がロケ地として撮影されたこともあり、錦織良成監督が記念講演を行いました。整然と行われた記念式典でしたが、国歌、校歌の斉唱に応える生徒はごくわずか、また声が小さく、残念に思いました。