6月22日、6月定例島根県議会は本会議が開催され、6月15日の本会議で各常任委員会に付託された議案、請願の審査に対する委員長報告および採決などが行われ閉会しました。この日の本会議には、任期満了に伴う公安委員会委員が提案され、元津和野町長の中島巌さんの選任に同意しました。知事提出議案は、平成22年度島根県一般会計補正予算など17議案がいずれも原案通り可決されました。請願は、選択制夫婦別姓に反対する請願など3件が採択され、議員提出議案では「政府に韓国の竹島不法占拠に対する毅然とした対処を求める意見書」「選択制夫婦別姓制度の導入に反対する意見書」が賛成多数で可決されました。驚いたのは、先の本会議でも指摘された韓国の竹島実効支配強化に対し、「不法占拠という言葉は使わない」とする岡田外務大臣の姿勢を隠岐郡選出の議員を含む民主県民クラブ所属の島根県議会議員が容認・正当化したことです。外務省は「竹島は、歴史的にも国際法上も、日本固有の領土であり、現在、韓国に不法占拠されている」との見解を表明していますが、その組織のトップが「相手が嫌がることは言わない」などとする言動は、国と国との利害が異なる国際社会で、国益を大きく損なう恐れが強い不可解なもので、とても島根県民として承服し難いものだと思います。