5月30日、恒例の第19回唐川新茶まつりが開催され、たくさんの人がお茶の里を訪れ、香しい新茶と新緑を堪能しました。出雲市唐川町は、室町時代末期にお茶の生産が始められたと伝えられ、江戸時代には「唐川番茶」が松江藩の特産品になるなど古くからお茶の生産地として知られています。新茶まつりは、唐川親交会(荒木実会長)が、地域の特産であるお茶をテーマにしたムラおこしを図りたいとして始めたもので、拠点施設である唐川館の建設がされるなど、今ではすっかり地域を代表するイベントになりました。とりわけ、唐川地域は、島根県が進めている潤いや安らぎ、快適性を求める地域の景観づくりに貢献したとして、昨年の第17回しまね景観賞のグランプリに輝くなど、調和した魅力ある地域景観の創出に寄与しているとして評価されており、また、集落ぐるみで留学生の受け入れをするなど、意欲的に域外との交流をはかっている地域です。本年は春先の低温が続くなど、お茶の生産には厳しい自然環境となっていますが、唐川茶は多少の収量減はあるものの品質は平年並みとのことでした。


園山繁の活動日誌