5月25日、午前10時から、出雲市本庄町の玉林山浄蓮寺で、4月7日に92才で遷化された多久和義尭大和尚の津送(しんそう;僧侶の葬儀では49日法要を同時に行うことが多い)が執り行われました。義尭大和尚は、大正8年8月生まれで、東洋大学を卒業後、兵役につき、終戦後は永らく高校教員を勤められました。昭和45年に玉林山浄蓮寺の第9世住職に就任されてからは、堂宇の整備に力を注ぐほか、地域の自治、福祉活動に尽力され、西田地区自治会長として西田地区コミュニティセンターの移転改築などを実現されました。平成7年に閑栖となり、長男に法灯を引き継がれましたが、病気により、現在の第11世恭州住職を迎えるまでの間、布教、寺門護持に奔走されました。飯塚大幸一畑薬師管長の導師で厳かに営まれた津送では、臨済宗妙心寺派の山陰西教区に所属するたくさんの僧侶が読経する中、葬儀委員長をつとめた松浦幹雄さんが「檀信徒一丸となって、若い住職を助け、寺門の充実、発展に力を尽くす」と弔辞を述べました。