4月19日から21日まで県議会の農水商工委員会(中村芳信委員長)の先進地調査が行われ、山形県高畠町で大規模有機農業ネットを実践する米沢郷牧場・赤とんぽグループや新潟県村上市で大型コメ農場を展開する㈲神林カントリー農場などを訪問し、意見交換しました。赤とんぼグループは、構成農家80戸すべてにISO14001の規格取得を実践し、牛、鶏とコメ、野菜、果実を組み合わせた有機農法と直販により高い収益をあげています。神林カントリー農園は、90㌶の自家農園で栽培するコメと近隣農家で加工する餅、みそなどの農産品を組み合わせた直販体制を確立しています。また、山形県真室川町の㈱庄司製材所は、近代的な高性能製材機器の導入とグループ制による工場の生産ライン、製材工程の副産物(おか粉、樹皮、木屑など)の完全リサイクルによって大幅なコストダウンを達成しており、ホームセンター向け製品を全国展開しています。これらの先進事例に共通する要素は「行政や組合に依存しない」「直販」「消費者(市場)とのネットワークを形成」だと感じました。厳しいと言われる農林分野で高い収益を挙げているリーディング事業体の皆さんに共通する姿勢は、異口同音に「捨てるもの、ムダなものはない」でした。