4月17,18日、出雲市平田町の浄土真宗本願寺派無量山妙壽寺で、第17世住職となった山崎崇峰師の継職奉告法要にあわせて、親鸞上人750回大遠忌法要、寺基400年記念法要、仏婦60周年・仏壮50周年記念法要が執り行われました。4月17日は記念式典に続いて日中法要と逮夜法要、記念講演(聴聞2席)、18日は庭儀(稚児行列)に続いて満日中法要、記念講演(聴聞2席)が行われました。2日間に亘る聴聞(4席)講師を勤めた、広島県備後教区世羅組教専寺住職の福間義朝師は、本堂を埋めた門徒を前にして「仏教では、人間の諸悪・苦しみの根源と考えられている三毒を「貪(とん)、瞋恚(じん) 、癡(ち)」と著しています。貪は貪欲(とんよく)とも言いますが、「今」欲しいと、お金をむさぼることです。つまり、自分のものにしたいと思う心が貪です。瞋(しん)は、瞋恚(しんに)とも言い、我(自分)に背くことがあれば必ず怒るような心でです。癡(痴・ち):愚癡(ぐち)とも言い、真理に対する無知の心です。日常の生活で、私たちがこの三毒から離れて生活することは至難であり、阿弥陀仏(「南無阿弥陀仏」)によって導かれ、救われるのです。これが「不退転」であり、煩悩の塊である私たちは、阿弥陀仏の慈悲(本願)によって、煩悩とともに生かされ、毎日をおくることができることに感謝しましょう。」と、ユーモアたっぷりに正信偈など真宗教典の解説を行いました。