3月17日、出雲市内のホテルで、2月に清水市代女流3冠を下し、将棋の第36期女流名人位を獲得した、里見香奈女流名人・倉敷藤花の2冠達成祝賀会が開催されました。里見女流名人は、平成16年10月、中学1年生で女流プロとなり、平成20年、第16期倉敷藤花戦で第1人者の清水市代女流6段を下し、史上3番目の若さで初タイトルを獲得しました。平成21年の第17期倉敷藤花戦で中村真梨花女流2段の挑戦を退け、初防衛に成功し、平成22年2月に史上4人目の10代での女流名人となりました。3月2日には島根県知事から功労者表彰が贈られたほか、3月22日には出雲市の特別功労者として顕彰される予定とのことで、長岡秀人出雲市長は「里見さんの活躍は出雲市民の誇りであり、5冠をめざして頑張ってください」と挨拶し、原成充島根県将棋連盟会長は「高校を卒業され、制服姿から大人の女性として何かにつけ話題にされるだろうが、大きな目標に向かってさらに精進されるよう祈っています」と述べました。里見さんは「清水さんには過去、2勝6敗で分が悪かったが、不思議に苦手とは思わなかった。たくさんの人に祝福され、2冠を獲ったという実感がわいてきた。今後、さらに勉強して、少しでも上に行けるように頑張りたい」と述べ、大盤解説を交えながら、女流名人戦の1、3局の棋譜が披露されました。