竹島は、1905年1月28日に島根県への編入を閣議決定され、同年2月22日に島根県知事が明治38年島根県告示第40号で所属所管を明らかにする告示を行いました。島根県議会は、2005年(平成17年)が、閣議決定および告示から100周年にあたるため、2月22日を「竹島の日」とする「竹島の日を定める条例」を制定しました。この条例の第1条は、「県民、市町村及び県が一体となって、竹島の領土権の早期確立を目指した運動を推進し、竹島問題についての国民世論の啓発を図るため、竹島の日を定める。」とし、わが国固有の領土である竹島が韓国に不法占拠されている現状を国民一般に世論喚起するとともに、政府に対し積極的な対処を求めることを目的としています。本年は、竹島の日を制定してから5周年にあたることから、2月22日に島根県民会館で議会・行政などの関係者300名と一般公募による市民200名からなる記念式典とパネルディスカッションを行うこととなりました。過去の式典に内閣府、外務省など政府機関や自民党所属の国会議員の出席はなく、昨年末、島根県が強く求めている学習指導要領への具体的な記載も高校の社会科で見送られました。国家の構成要件の1つである「領土」について毅然とした態度を貫くことは当然のことと思うのですが、日本政府の姿勢は極めて曖昧で、残念というほかはありません。