10月13日、出雲市小境町にある佐香神社(常松秀紀宮司)の例大祭が行われ、松江、平田在住の「出雲杜氏」の面々が揃いました。佐香神社は松尾神社とも称されるように、祭神は酒造りの久斯之神で、例大祭は濁酒祭(どぶろくまつり)とも呼ばれ、室町時代から続いているそうです。佐香神社は財務省から、祭礼のために毎年1石以下までのどぶろくの醸造の許可を得ています。10月1日の未明に宮司自ら杜氏となって神酒の醸造を行い、祭礼の前日に国税庁の係員の検査を受けるとのことで、「湯立て神事」と呼ばれる酒造関係者の安全祈願祭が終了した後は、境内に集まった多くの参拝者に薫り高いどぶろくが振る舞われました。
