4月30日、奥出雲町の岩田一郎町長が任期満了で勇退されました。岩田町長は旧仁多町議会議員を4期16年勤めたあと旧仁多町長に就任され、5期18年、仁多、横田両町の合併によって誕生した奥出雲町の発足に伴って初代奥出雲町長に就任されました。「収入無きところに定住無し」が口グセで、「行政投資は生産投資でなければならない」と過疎債、山村振興債など国の財政支援制度を巧みに活用した地域振興策を実施されました。奥出雲仁多米㈱、奥出雲酒造㈱、奥出雲椎茸㈱、亀嵩温泉玉峰山荘など町が100%出資する事業体の経営を成功させ、また、全町で各家庭まで光ファイバーを接続した全国最先端のFTTH網が完成し、超高速インターネット、ケーブルテレビ、IP電話の利用はもとより、新たにテレビ電話による独居老人宅の見守りや奥出雲病院と在宅医療をリンクさせるなど辣腕、スゴ腕を発揮されました。とりわけ、「森林環境税の導入による森林整備を図るべき」とする全国協議会の設立に尽力され、政府・自民党の税制調査会でその必要性が検討されるに至ったことは山間地域の将来に大きな光明です。ご退任にあたり、奥出雲町のみならず、過疎地域の振興につくされたご功績に感謝申し上げ、今後のますますのご健勝をお祈り申し上げます。