簡易血糖値測定器の使い回しが問題になったように、従来「安全」「適法」とされてきたものが、法律改正で一転「危険」「違法」となる事例が急増しています。建築基準法や食品衛生法の改正はその代表例で、関係者の戸惑いと混乱が続いているにもかかわらず、政府、国会ともに「知らぬふり」です。宍道湖のシジミから「チオベンカルプ」、神西湖で「シラフルオフェン」「ペンディメタリン」、東郷湖で「ダイアジノン」のそれぞれ成分が検出された例は、いずれも法律で定める暫定基準値を上回ったものです。しかし、水産物は農産物と違って農薬ごとの基準がいまだに定められておらず、暫定的な一律基準が法律改正から5年も経過したいまも続いている状況は厚生労働省の怠慢であり、制度の適切な運用を強く申し入れたところです。