テーマは敢えて『思い出のレース』としておきます。
このレースはチェコ最大の障害競走である、ヴェルカパルドゥビツカという競走で、以下の条件で行われる競走なんです。
ヴェルカパルドゥビツカ
開催時期:10月2週の土曜日
距 離:6900m
障害数:31
出走条件:7歳以上
負担重量:67kg(牝馬2kg減)
賞金:450万CZK(約1800万円)
この競走ですが、クロスカントリー形式の障害競走で、実施されるのはパルドゥビツェ競馬場。
映像を見て頂ければおわかりかと思いますが、競馬場を上に下に右に左に、さらには斜めにと、とにかく縦横無尽。
競馬場の敷地全てを使ってレースをしているんじゃないかと思えるくらい複雑なコースで、芝だけでなく土の上を通過したかと思えば、水濠(というよりプール)を超え、目の前にある障害を飛越するのかと思えばコースを右や左に折れてオフロードへ入り、障害を飛越したかと思えば2完歩くらいで次の障害を飛越する連続障害があり、さらには森をくぐり抜け・・・と、とにかく日本では考えられない障害競走ですね。
障害そのものは130cm前後の生垣が中心ですので、それほど大きなものではないんですが、第4障害に設置されたタクシスジャンプと呼ばれる障害が高さ160の障害の先に幅5mの空濠が設けられた難易度の高いものとなっています。
世界の代表的な障害競走と言えば、イギリス・エイントリー競馬場でのグランドナショナルが挙げられますが、あれは障害の大きさと難易度、距離や斤量などがえげつないものの、基本は周回コース。
しかし、これが日本では絶対に実現できないクロスカントリーなんだな・・・ということが良くわかりますね。
また、お客さんの盛り上がり方が尋常じゃない。
この競走に限らず、海外、特に欧州では障害競走の人気が非常に高く、グランドナショナルなどは英ダービーよりも馬券の売上が多いほどです。
非常にうらやましいですね。
一度、こんな障害競走を現地で観戦してみたいと思う今日この頃です。