私のバードウィッチングのメインは近所の公園。我が家は渋谷まで電車で20分ほどのところなので、まあ都会なのですが、ちょっと驚くほど多種の野鳥や昆虫たちに会えるんですよ。頻繁に通うようになったのは引退してからだけれど、20年ほど前から時々散歩に行っていた。引退後の趣味にバードウォッチングを始めたのは近所にこの公園があったからとも言える。
この公園で最近ガビチョウによく出会う。
ガビチョウは中国南部から東南アジアに生息する鳥で、愛玩用に輸入されたものが野生化したもの。1980年代に野生化したものが初めて確認されて、今では関東、近畿、九州などで見られている。
そんなワケで特定外来生物に指定されているが、ガビチョウに限らず、外来生物たち自身が悪いわけではない。
ガビチョウ、中国名は画眉(huà-méi) 。そのまま日本語読みでガビチョウとなったのですが、その字のように、画いたような眉。これ、クレオパトラのアイメイクを思い浮かべるのは私だけでしょうか?
古代エジプトでのこのメイクは虫除けと細菌を防ぐという効果があったのだそうですが、形にこだわって美しさも求めたのだろうと思う。
エジプトにはガビチョウはいないので、これを真似たのではないだろうけれど、ガビチョウはこの眉模様が美しい。
公園で聞こえてくる鳴き声が大きいのは、カラス、ヒヨドリそしてガビチョウ。すごい大声であります。ガビチョウが放鳥されて野生化した理由がなんとなく想像できる。
私はできるだけ小声で話すようにしよう。我が家から放たれてはかなわん。