「千鳥足」酔っ払いがふらふらよれよれと歩く様子ですね。

私は今はもう引退した老人の身であるので、お酒はほとんど飲まない。

むしろ早起きしてバードウォッチングに出かけるという健康的な生活をしているのですが、昔は千鳥足を極めるべく毎晩のように大酒を飲んでおりました。最寄りの駅から我が家まで1キロないのですが、そこを1時間くらいかけてのそれはもう激しい特訓でありました。

 

黄色のアイリングがかわいいコチドリ

 

この「千鳥足」の語源はチドリの歩き方なのです。コチドリもそうですが、チドリ科の鳥は内股で足をクロスするようにして歩くんですね。

 

見事にクロスしていますね

 

ここから、コチドリについて調べたことを...

コチドリはチドリ科で一番小さく、雀くらいの大きさですが、羽を広げると40cmを超える長い翼を持っています。

一般的に鳥の足には前指3本、後ろ指1本があるのですが、コチドリには後ろ指がありません。これも千鳥足の理由かもしれません。

多くの鳥が雛を守るために「擬傷」(ぎしょう)という行動をします。自分が怪我をしているように見せて敵の注意を引きタマゴや雛を守るという行動です。コチドリもするのだそうです。生き物ってすごいですね。

 

 

 

実は私はサラリーマン経験があって、とある外資系に勤めていたのですが、自分の体調を表す英語で一番最初に覚えたのが「Hangover」(二日酔い)でした。

 

最初に書いたように、今はほとんど飲まなくて老後の健康のためにバードウォッチング・ウォーキングをしているのですが、歳のせいか山道などではよく千鳥足になっております。はい。

 

 

雀はもっとも身近な鳥の一種ですね。

誰もが知っている鳥なので鳥類図鑑などでは大きさのものさしとして使われています。雀より小さいとか、雀と同じくらいとか、雀より大きいとか。

もっと大きい鳥には、やはりメジャーなハトやカラスがものさしになっています。

 

 

言い方は良くないけれど、そこらにいる小さくて珍しくない鳥なので、ことわざや慣用句に使われる雀はあまり良くないですね。

「雀の涙」すごく少ないこと

「雀の千声鶴の一声」つまらない者の千の声より優れた者の一声のほうが勝っている

 

と、まあこんな感じ...

 

 

でも、こんなのもあります。

「欣喜雀躍」(きんきじゃくやく) これは大喜びで小躍りすること。

 

ぴょんぴょん跳ねているようすを大喜びしている様にみなすというのは、これは雀への愛ですね。うんうん。

私はかわいい雀に出会うと欣喜雀躍しますよ。派手に動くと逃げちゃうけど、

 

 

枕草子の「うつくしきもの」の中に「雀の子ねず鳴きするに踊り来る」とあります。

この「うつくしきもの」というのは、かわいく愛らしいものという意味。

(人が)ネズミの鳴き真似をすると雀が踊るようにやってくるのはとてもかわいい、というコトですね。

 

また、同じく枕草子の「こころときめきするもの」には「雀の子飼」が出てきて、雀を飼うことは心がときめくコトだと書いている。

 

清少納言が雀を飼っていて「チューチュー」と言って雀を呼んで遊んでいたのだろうか? と想像すると、清少納言ってかわいいひとだったんだなぁと思いますよね。

 

 

小林一茶の有名な俳句

「我と来て 遊べや 親のない雀」

実母を亡くして継母のもとで過ごした少年時代を回想して詠んだ句だそうです。

 

「雀の子 そこのけそこのけ お馬が通る」

雀の子は一茶自身で、馬に乗った権力者に対して自分をユーモラスに詠んだもの。

 

 

バードウォッチングを始めて分かってきたのですが、野鳥は小さい子が多くて、雀を大きく感じるようになってきました。

雀に出会ったときに「君は意外と大きいんだね」と言うと、

 

雀が

 

「チュ・チュ」(中・中)

 

 

 

実は今回はネタに困ったのであります。

なぜネタに困ったのかというと、しっかりした方向性がないとはいえ、このブログは野鳥のコトに写真を添えるという形で続けているのだけれど、この1週間ほどの間カワセミしか撮ってない...というか、カワセミにしか会えていないのであります。

前回もカワセミだったし...

 

じゃあ、書かなくてもいいかとも思うのだけれど、最低でも週に1回は更新しようと決めておよそ半年になる。半年続いたのだ。

本来ナマケモノの私には週イチとはいえ、これだけ続いているのは驚きの事実であるのですよ。

 

カワセミのうんちく的なコトは前回書いたので、またカワセミにするとして、写真メインしかないぞこれは...ということで、最近撮ったカワセミからなかなかに美しい写真になったぞと思うのをご紹介。

 

すごく絵になる枝にとまってくれました

 

木漏れ日が美しい池でダイブ。捕ったのは葉っぱみたいですね...残念!

 

深い森の池のようなイメージに仕上げています。波紋が美しい

 

背景は池。水面に映る光や色は変化に富んで演出してくれました

 

羽を少し立ててサンバダンサーみたいにしてくれたとき

 

 

ということで、週イチ程度のブログ、今週もなんとか続きました。

めでたしめでたし...

 

 

 

 

 

 

近所の公園に最近カワセミがいて、会うのを楽しみに出かけている。いつもカワセミがいる公園ではなく、時々やってくる感じ。この季節は野鳥が少なく...というか、樹木の葉が生い茂っているので見つけられないのだけれど、カワセミは池の周りを探せば比較的簡単に見つけられる。

今来ているのは(以下の写真の子)幼鳥で女の子だと思われます。

 

 

カワセミの幼鳥の特徴はお腹がまだオレンジ色ではなく黒いこと。オス・メスの見分けは成鳥の場合、下クチバシが黒いとオスで赤いとメス。幼鳥はメスでも黒い部分が多く少しずつ赤くなっていくようだ。

 

 

カワセミは漢字で「翡翠」これ、宝石のヒスイと同じですね。宝石のヒスイのような色の鳥という意味だと思いますか?

実は逆なんです。「翡翠」を見ると「羽」という字が入っていますね。鳥の方が先だったのです。

そしてさらにですね「翡」はオスで「翠」はメスなのです。

「鳳凰」や「麒麟」もそうなんですよ。

 

ということで、今日の写真のカワセミは「翠」ということです。

 

 

カワセミの色のことにも触れておくと、あの青は色素の色ではなく構造色。光の当たり具合で変わるんですね。構造色の説明は大変なので、シャボン玉やCDがいろんな色に見えるのと同じようなことというコトで...

 

 

光の違いで色が変わっているのを分かっていただけますかね?

 

公園でカワセミにカメラを向けていると

「何がいるんですか?」とよく聞かれる。

「カワセミですよ」と教えると

「初めて見た」という人が多い。

でも、意外と都市部の公園にもいるんですよ。

 

カワセミはとても美しい鳥ですが、私はちっちゃくて赤い足がとてもカワイイと思います!

 

老後の健康のために歩く目的(楽しみ)として始めたバードウォッチングですが、出会った鳥のことをいろいろ調べるのも楽しく、これはボケ防止にもなりそうだぞと感じています。

 

いやいや暑いですね。

七夕の今日、40度を超えたところもあるようです。

気象庁が発表する気温の観測方法は「風通しや日当たりの良い場所で芝生の上1.5mで観測、直射日光が当たらないようになっている装置内で計測」とあります。今もあるのかどうかは分かりませんが、小学校に百葉箱がありましたけど、あんな感じのすごいモノの中の気温ということですね。

実際には出かけると直射日光に当たるし、アスファルトは50〜60度にもなっているので、つらいですね。

 

と、いうことで、気持ちだけでも少しは涼しくなっていただけるかと、雪が降ったときに撮影した鳥の写真を引っ張り出してきました。

 

 

 

 

 

視覚や聴覚で寒暖を感じるというのは、自身の経験を基に脳が判断し、そう感じるのだそうです。実際に体温も少し上下するのだとか。

 

でも、この投稿で一番効果があるのは私でしょうかね。撮影時の寒さを思い出していますから。