北米で『バッドボーイズ RIDE OR DIE』大ヒット!『マッドマックス』の気になる落ち込み | ぶっちゃけシネマ人生一直線!❁

北米で『バッドボーイズ RIDE OR DIE』大ヒット!『マッドマックス』の気になる落ち込み

 

 

先週末の興行ニュース。

『バッドボーイズ RIDE OR DIE』が堂々のデビューを飾った。17年ぶりにシリーズ復活となった前作『バッドボーイズ フォー・ライフ』から続く4年ぶりの新作で、オープニング興収は5652万ドル。前作の6250万ドルにはわずかに届かなかったが、初週だけで『マッドマックス:フュリオサ』3週分の興収を稼いだわけだから文句なしのスタートと言える。全世界興収は1億3015万ドル。2年前のアカデミー賞授賞式での殴打事件以降、表立った活動を控えていたウィル・スミス。2022年12月には主演作『自由への道』がアップルTVで配信されたもののあまり話題にならず、一部ではもう復活は望めないとも囁かれていたがその心配は無用だったようだ。批評家のロッテントマトは64%だが、観客評価は97%という驚異的なスコアとなっており、息の長い興行が期待される。シネマスコアは「A-」。夏映画の本命作だった『マッドマックス:フュリオサ』が思わぬ苦戦を強いられているが、今ひとつ元気のない夏興行をバッドボーイズが盛り返した。



4位初登場となったのがM・ナイト・シャマラン製作、娘イシャナ・ナイト・シャマランが長編監督デビュー、ダコタ・ファニング主演のサスペンス・ホラー『ザ・ウォッチャーズ』。OP興収は700万ドルにとどまり、ロッテントマトは32%(オーディエンス評価53%)、シネマスコアは「C-」とあまり芳しくない。苦いデビュー作になってしまった。



8、9位は再上映の『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの1、2作目がランクイン。4Kリマスターのエクステンデッド・エディションで上映され、大スクリーンで楽しみたいファンが劇場に駆け込んだ。今冬には神山健治監督による長編アニメ版が公開される。



『ゴジラ×コング 新たなる帝国』が「モンスター・ヴァース」史上最大のヒット作となった。全世界興収は5億7000万ドルで、『キングコング:髑髏島の巨神』の5億6865万ドルを超えてユニバース5作品で歴代1位に。米国興収は1億9635万ドルで、『GODZILLA ゴジラ』に次いで2位。

 

 

その他作品の累計興収は、公開3週目にして6位にランクダウンした『マッドマックス:フュリオサ』が6070万ドル、全世界興収1億4670万ドルと苦戦。『ねこのガーフィールド』が7352万ドル、全世界興収1億8335万ドル、『ブルー きみは大丈夫』が9745万ドル、全世界興収1億6465万ドル、『猿の惑星/キングダム』が1億5260万ドル、全世界興収3億6295万ドル、『フォールガイ』が8640万ドル、全世界興収1億6664万ドル。


日本では、2022年秋放送のテレビアニメを再編集した2部作の前編『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:』が2億1000万円で首位デビュー。他に初登場作品は、7位の『コードギアス 奪還のロゼ 第2幕』、9位の『違国日記』、10位の『BELIEVE 日本バスケを諦めなかった男たち』で、劇場閑散期の6月ということもありランキングを賑わすようなラインナップにはなっていない。



公開9週目の『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』が2位にランクアップしたのに対し、公開2週目の『マッドマックス:フュリオサ』は4位にランクダウン。既に5回観たという熱狂的リピーターも出ており作品評価は高いのにもかかわらず北米と同様、予想外の息切れの速さに関係者からは落胆の声も。『コナン』は146億円、『マッドマックス』は6億円超え。



その他作品の累計興収は、『オッペンハイマー』が18億円超え、『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』が17億4000万円、『ゴジラxコング 新たなる帝国』が16億9000万円、『帰ってきた あぶない刑事』が10億7000万円、『劇場版 ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』が8億8000万円、『猿の惑星/キングダム』が8億4000万円、『青春18×2 君へと続く道』が6億2000万円、『ミッシング』が4億4000万円、『ボブ・マーリー:ONE LOVE』が3億8000万円、『映画 からかい上手の高木さん』が3億3000万円、『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション後章』が2億6000万円、『関心領域』が2億6000万円。