北米興行『チャレンジャーズ』『フォールガイ』『猿の惑星/キングダム』『ブルー』が入れ替わり首位に | ぶっちゃけシネマ人生一直線!❁

北米興行『チャレンジャーズ』『フォールガイ』『猿の惑星/キングダム』『ブルー』が入れ替わり首位に

 

 

ここ1カ月分の興行ニュース。4月下旬以降の北米興行は首位作品が毎週入れ替わり、接戦が続いている。

 

4月第4週はゼンデイヤ主演、ルカ・グァダニーノ監督によるプロテニスプレイヤーたちの三角関係を描いたドラマ『チャレンジャーズが1位。オープニング興収1501万ドルで累計興収は4385万ドル、全世界興収7895万ドル。ロッテントマトは89%(オーディエンス評価73%)のフレッシュトマト認定、シネマスコアは「B+」となっている。Amazon MGMスタジオ製作作品だが、6月7日より公開の日本ではワーナー・ブラザースが配給する。



5月第1週ではユニバーサル作品『フォールガイ』がOP興収2774万ドルで首位獲得。ライアン・ゴズリングとデビッド・リーチ監督がタッグを組んだアクションで、ロッテントマトは82%(オーディエンス評価87%)、シネマスコアは「A-」と好評。現在までに6377万ドル、全世界興収1億2832万ドルを稼いでいる。



またこの週は劇場公開25周年を記念して再上映された『スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス』が2位にランクイン。日本でもGWに3日間限定で公開され、ディズニープラスで配信される新ドラマシリーズ『スター・ウォーズ アコライト』の新映像も特別上映された。初公開時は賛否分かれたが今となっては再評価されている『EP1』は今回の再上映で約1300万ドルを売り上げている。




5月第2週ではリブート3部作から続く7年ぶりのシリーズ最新作『猿の惑星/キングダム』がOP興収5840万ドルで首位。2011年以降のリブートシリーズのOP興収では2番目となる好調な出足で、累計興収は1億314万ドル、全世界興収2億4000万ドル。ロッテントマトは81%(オーディエンス評価79%)、シネマスコアは「B」と評価にバラつきがあるものの、完結したはずのリブート版シリーズの世界観を受け継いだ“新章”としては成功と言える出来で次回作も期待される。



そして最新の5月第3週では『ブルー きみは大丈夫』がOP興収3371万ドルで1位発進。全世界興収は6017万ドル。ライアン・レイノルズ出演、ジョン・クラシンスキー監督のファミリー向けファンタジーの本作のロッテントマトは48%と今ひとつの評価だが、オーディエンス評価は87%で支持されている。シネマスコアも「A」で観客満足度は高い。



3位には2008年のホラーサスペンス『ストレンジャーズ 戦慄の訪問者』を3部作でリメイクする第1作『The Strangers:Chapter 1』がランクイン。レニー・ハーリン監督がメガホンを取った本作のOP興収は1182万ドルで、オリジナル版(2099万ドル)の56%という出足。オリジナル版もさほど評価の高い作品ではなかったのになぜ今になってリメイクするのかという声もあり、ロッテントマトは17%(オーディエンス評価43%)、シネマスコアは「C」と不評。ライオンズゲートは早くも3部作計画を見直しているという噂も聞こえてきている。



その他作品の累計興収は、『ゴジラ×コング 新たなる帝国』が1億9451万ドル、全世界興収5億6381万ドルを記録。「モンスター・ヴァース」作品ではまもなく記録を更新し、歴代1位となる。既に次回作の脚本準備に入っているがアダム・ウィンガード監督はスケジュールが合わず離脱。「ゴジコン」3部作のシメは他の監督に委ねることになる。サプライズヒットとなっている『シビル・ウォー』が6727万ドル、全世界興収1億1167万ドル。『カンフー・パンダ4』が1億9275万ドル、全世界興収5億3368万ドルで、米国興収は1作目に次いでシリーズ2番目のヒットに。『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』が1億1218万ドル、全世界興収1億9900万ドルで前作より微減。数字としては決して悪くはないが2016年の女性リブート版の興行成績にも及ばなかった。




北米では毎週新作タイトルが1位を奪い合い切磋琢磨してランキングを賑わせている一方で、日本では『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』がなかなか首位の座を譲らず6週連続1位という今ひとつ面白味に欠ける順位。『コナン』の累計興収は135億2000万円を超え、シリーズ最大のヒットとなった前作『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』の記録を更新するのは時間の問題。

4位初登場は白石和彌監督、草彅剛主演の時代劇『碁盤斬り』で1億2000万円。Yahoo!映画4.5点、Filmarks4.2点、映画.comレビュー4.0点と評価は高い。5位初登場は伝説のレゲエ・アーティストの生涯を描いた『ボブ・マーリー ONE LOVE』で1億1000万円。Yahoo!映画3.8点、Filmarks3.7点、映画.comレビュー3.5点。7位初登場は吉田恵輔監督、石原さとみ主演のヒューマン・サスペンス『ミッシング』で1億円。Yahoo!映画3.7点、Filmarks4.0点、映画.comレビュー4.0点。先週はアニメが5本、邦画実写が2本、洋画実写が3本という結果に。



その他作品の累計興収は、『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』が106億8000万円、『変な家』が48億8000万円、『機動戦士ガンダム SEED FREEDOM』が47億9000万円、『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』が42億2000万円、『オッペンハイマー』が17億4000万円、『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』が15億8000万円、『ゴジラxコング 新たなる帝国』が15億5000万円、『陰陽師0』が10億4000万円、『猿の惑星/キングダム』が5億6000万円、『青春18×2 君へと続く道』が4億2000万円、『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション前章』が4億円。