『ゴジラ×コング 新たなる帝国』の北米興収が2週目で前作超えの大ヒット!!!! | ぶっちゃけシネマ人生一直線!❁

『ゴジラ×コング 新たなる帝国』の北米興収が2週目で前作超えの大ヒット!!!!



2週間分の興行ニュース。

予告編でまさかのロッキー×アポロ友情走りならぬゴジラ×コング友情駆けっこを見せられ、世界中のゴジラファンが大興奮もしくは爆笑もしくは失笑苦笑し、SNSではミーム画像が次々に投下された『ゴジラ×コング 新たなる帝国』が北米で封切り。日本ではいまだ『ゴジラ-1.0』が爆走中だが、米ゴジラも負けじと快進撃スタートを切り、2週連続1位。オープニング興収は8000万ドルを叩き出し、「モンスター・ヴァース」作品では『GODZILLA ゴジラ』に次ぐ2位の出足となった。思ったほど数字が伸びなかった前作『ゴジラvsコング』の北米興収を2週目で早くも追い抜き1億4284万ドルを稼いでいる。全世界興収は3億6908万ドルで特に中国でも大ヒットとなっており、前作超えは時間の問題。「モンスター・ヴァース」はまだまだ安泰ユニバースと言えるだろう。ロッテントマトは54%と批評家受けは今ひとつだが、観客評価は91%の大盛り上がり。いまだ『GODZILLA ゴジラ』しか到達できていない2億ドル突破に向けて当分はランキングを賑わせるだろう。シネマスコアは「A-」。ちなみにApple TV+で配信中のドラマシリーズ『モナーク: レガシー・オブ・モンスターズ』はシーズン2とスピンオフの制作が決まった。



2位は『スラムドッグ$ミリオネア』『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』『ホテル・ムンバイ』『グリーン・ナイト』のデブ・パテル初監督&主演の『Monkey Man』が登場。悪徳警察に母親を殺された男が地下ファイトクラブで生計を立てながら復讐を誓うアクションスリラー。ロッテントマトは89%(オーディエンス評価83%)でシネマスコアは「B+」。



金字塔オカルトホラーの前日譚を描く『オーメン ザ・ファースト』はOP興収835万ドルで4位発進。累計興収は1085万ドル、全世界興収1989万ドルと関係者が期待した数字には届かなかった。ロッテントマトは80%(オーディエンス評価69%)とまあまあの評価で、同じ70年代を代表する名作ホラーを現代に蘇らせた『エクソシスト 信じる者』のような酷評にはなっていないが、シネマスコアは「C」で観客の熱量はあまり高くない。



その他作品の累計興収は、3作目の製作が正式に決定した『デューン 砂の惑星PART2』が2億6778万ドル、全世界興収6億6818万ドル、『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』が9116万ドル、全世界興収1億4025万ドル、『カンフー・パンダ4』が1億6818万ドル、全世界興収4億2008万ドルとなっている。


日本では、『変な家』がまさかのV4。作品評価は芳しくないのに4週連続で首位に居座り続け、『デューン 砂の惑星PART2』『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』『オッペンハイマー』といった強力な洋画勢を寄せつけなかった。累計興収は34億5000万円を超えている。

一時は公開が危ぶまれたもののついに日本でも封切られた『オッペンハイマー』は初登場4位で2週目も変わらず。原爆を開発した男の物語であるので万人向けとは言えない作品だが、アカデミー賞効果も手伝いクリストファー・ノーランが原爆をどう切り取ったのか興味を持った人は多く、ラージフォーマットのIMAXやドルビーシネマでは満席の回が相次いだ。ただ、事前に歴史背景や人物関係を知っておかないと物語に入り込みにくいことや、主人公と周囲のキャラ関係の説明がほぼされないまま進むストーリー展開、3時間の長尺作品であることなどから敬遠した人も少なくなかったようだ。海外では「実在の人物を描いた作品」史上歴代1位のヒットとなったが、日本では首位を獲れなかった。

 

 

題材が題材だけに評価は賛否分かれ、「日本人だからこそ観るべき重要な1作」「実験シーンの緊迫感がすごい」「3時間が長く感じなかった編集の妙」「ドイツ降伏後“まだ日本があるじゃないか”というセリフにゾッとした」「1人の科学者としての自信と喪失がリアルに伝わってくる」という称賛意見が多い一方で、「描きたいテーマがチグハグで整理しきれてない感じ」「予備知識がないとツライ」「ほとんどが人物同士の会話劇なので映画としては退屈」「あの露骨な濡れ場シーンは必要だったのか?」「オッペンハイマーが見る原爆の悪夢があんな程度で済ませているのに強烈な違和感」「3時間も超える作品なのに日本のシーンが全くないのはどうか」「良い作品とは思えなかった。被爆国として日本も反オッペンハイマー映画を作る必要がある」といった批判意見も。作品の性質上、賛否分かれることは想定内で、Yahoo!映画は3.6点、Filmarksは4.0点、映画.comレビューは3.7点となっている。累計興収は8億2000万円。



シリーズ第4弾『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』は初登場5位で翌週は6位に「マシュマロマンはやっぱり可愛い」「解放されたゴーストたちはどうなったのか気になる」「NYがパニックになる場面が予告だけって」「憎たらしいあの男が市長で復活して嬉しい
(笑)」「ビル・マーレーのやる気なさげ感」「今回のパニックの原因ってバスターズのせいじゃね?」「キャラが多すぎで捌ききれてない」「内輪もめの話は今ひとつ弾かず家族の絆モノはいい加減飽きた」「楽しくなかったわけじゃないけど語ることもあまりない感じ」と熱量はそれほど高くないもよう。Yahoo!映画は3.6点、Filmarksは3.6点、映画.comレビューは3.4点。また、日本語吹替版にはエンドロール後に「新しい学校のリーダーズ」のMVが付いており、これも賛否分かれている。累計興収は3億5000万円。『オーメン ザ・ファースト』は初登場8位。Yahoo!映画は3.5点、Filmarksは3.7点、映画.comレビューは3.3点と今ひとつパッとしない評価となっている。累計興収は6400万円。



『ゴジラ-1.0』がじわじわと数字を伸ばし、73億円を突破。5月1日にソフトリリースが決まっているが、4月19日からは初の応援上映やゴールデンステッカーの先着配布、副音声上映などが実施され、GW中も「ゴジラウィーク」としてまだまだ稼ぐ。

その他作品の累計興収は、『君たちはどう生きるか』がまもなく93億円突破、『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』が92億6000万円、『機動戦士ガンダム SEED FREEDOM』が43億2000万円、『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』が36億8000万円、『ゴールデンカムイ』が29億4000万円、『「鬼滅の刃」 絆の奇跡、そして柱稽古へ』が21億9000万円、『四月になれば彼女は』が8億1000万円、『デューン 砂の惑星PART2』が7億円突破、『サイレントラブ』が6億8000万円、『恋わずらいのエリー』が5億1000万円、『哀れなるものたち』が5億1000万円、『FLY!/フライ!』が4億5000万円、『52ヘルツのクジラたち』が3億3000万円。