『アクアマン/失われた王国』苦戦、『劇場版SPY×FAMILY CODE:White』大ヒット! | ぶっちゃけシネマ人生一直線!❁

『アクアマン/失われた王国』苦戦、『劇場版SPY×FAMILY CODE:White』大ヒット!

 


2週間分の興行ニュース。

12月15日~17日の週では『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』が1位スタート。オープニング興収は3900万ドルで、累計興収は2週目で大台突破の1億1925万ドル、全世界興収は2億9685万ドルにまで到達し、ワーナーも満足の結果を残した。ちなみに後日譚でもなく作品的な繋がりはない“チョコレート工場”前作の『チャーリーとチョコレート工場』は2億645万ドル、全世界興収4億7496万ドル。ロッテントマトは83%(オーディエンス評価91%)、シネマスコアは「A-」。



『ハンガー・ゲーム0』が5週目でも2位をキープしていたが6週目では7位にランクダウン。累計興収は1億5696万ドル、全世界興収3億1896万ドルで、2015年のシリーズ完結編『ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス』(2億8172万ドル、全世界興収6億6145万ドル)のような勢いはないものの、キャスト総入れ替えの前日譚でこの成績は立派。製作費1億ドルをしっかり回収した。



北米ランキングを賑わせていた『君はどう生きるか』『ゴジラ-1.0』の最新集計は、『君は~』が3週目で8位にランクダウン、累計興収は3432万ドル、全世界興収1億2618万ドル、『ゴジラ-1.0』が4週目で9位となり、4413万ドル、全世界興収7956万ドル。世界興収は100億円を突破した。

クリスマスシーズンの22日~24日の週は例年と比べると盛り上がりに欠ける印象で、コロナ禍以降では最低という寂しいクリスマス興行となった。期待された『アクアマン/失われた王国』のOP興収は2770万ドルで前作比40%というパッとしないスタート。10年続いてきた「DCエクステンデッド・ユニバース」最終作にもかかわらず、DCスタジオ内部の迷走が露呈してしまったことで「次のDCユニバースにはもう出ないんでしょ?」とDC熱が冷めたファンも少なくなく、また俳優ストライキによるPR活動禁止などその影響をもろに受けてしまったようだ。2019年の『シャザム!』以降、米国興収2億ドル超えのDC作品は1本も出てきていない。米国興収3億3510万ドル、全世界興収11億5202万ドルのメガヒットとなった『アクアマン』と比べても寂しい「DCEU」締めとなった。ロッテントマトは36%(オーディエンス評価80%)と批評家には不評で、『シャザム!〜神々の怒り〜』のトマトメーターにすら届いていないのが気になる。シネマスコアは「B」。累計興収は6509万ドル、全世界興収1億4529万ドル。コロナ対策や撮り直しなどで膨らんだ2億1500万ドルの製作費回収は厳しいか。



イルミネーションの新作アニメで久々のオリジナルストーリーで挑んだ『FLY! フライ!』は3位初登場で、週末3日間のOP興収は1245万ドルという同スタジオでは最低記録となってしまった。累計興収は4380万ドル、全世界興収6613万ドル。ロッテントマトは72%(オーディエンス評価87%)、シネマスコアは「A」。




日本では、15日~17日の週は米国ではコケてしまった『ウィッシュ』が初登場首位で初日から3日間で6億円以上を稼ぐ好スタートを切り、累計興収は12億2000万円。ヒットはしてるものの評価は賛否分かれており、Yahoo!映画は3.7点、Filmarksは3.8点、映画.comレビューは3.3点。



翌週は言うまでもなく人気漫画原作の『劇場版SPY×FAMILY CODE:White』がモーレツヒットを飛ばし1位発進。3日間で動員86万6000人、興収12億2000万円超え。Yahoo!映画は4.1点、Filmarksは3.8点、映画.comレビューは3.5点。



その他の作品の累計興収は、『君たちはどう生きるか』が86億6000万円、『ゴジラ-1.0』が46億1000万円、『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』が18億5000万円、『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』が16億3000万円、『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』が15億8000万円、『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』が12億9000万円、『首』が10億5000万円、『映画 窓ぎわのトットちゃん』が4億8000万円、『パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー』が3億7000万円、『ナポレオン』が3億6000万円、『怪物の木こり』が3億1000万円、『エクソシスト 信じる者』が1億5000万円、『屋根裏のラジャー』が1億3000万円。