MCU疲れが顕著に?『マーベルズ』が深刻な不振、日本は『ゴジラ-1.0』が無敵! | ぶっちゃけシネマ人生一直線!❁

MCU疲れが顕著に?『マーベルズ』が深刻な不振、日本は『ゴジラ-1.0』が無敵!




PC故障で更新が出来なかった約5週間ぶりの興行ニュース。

10月半ば以降は、『テイラー・スウィフト: THE ERAS TOUR』が予想外の大ヒットとなっているかと思えば、MCU映画最新作『マーベルズ』がマーベル映画では記録的な不振になっているなど興行ランキングの番狂わせが続いている。

ドキュメンタリー映画『テイラー・スウィフト: THE ERAS TOUR』の累計興収は米国興収1億7593万ドル、全世界興収は2億4662万ドルの大ヒット。ロッテントマトは無敵の99%(オーディエンス評価98%)で、日本でもスマッシュヒット。


10月第4週のハロウィンシーズンはジェイソン・ブラムが人気ホラーゲームを映画化した『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』が関係者の予想を上回るサプライズヒットとなり、オープニング興収は8000万ドル。2週連続1位となり累計興収は1億3509万ドル、全世界興収2億7731万ドルの大ヒットとなっている。ロッテントマトは30%で批評家には好かれてないが、オーディエンス評価は87%と高評価。日本公開は2月9日。



思わぬつまづきでスタジオが頭を抱えているのが『マーベルズ』。オープニング興収は4611万ドルという大不振スタートで、これはMCU作品史上最低の出足。前作『キャプテン・マーベル』の3分の1にも届いていない。公開2週目でも累計興収は7285万ドル
で、全世界興収は1億6941万ドルと低調。製作費2億ドルの大作だけにディズニーにとって大きな損失になりそう(全世界興収の合格ラインは5億ドルと言われている)。不振の原因は「多作のマーベル疲れ」「ドラマシリーズとのクロスオーバーについていけない人が多い」「作品力が弱くリピーターがいない」などさまざまな指摘がされている。翌週は早くも4位にランクダウンし、-78.1%というこちらもMCU作品ワーストの落ち込み。ロッテントマトは61%(オーディエンス評価83%)、シネマスコアは「B」と熱量もあまり高くない。


カーン役の俳優のスキャンダルで『アベンジャーズ』5、6作目のメインヴィランを見直すという動きも出ており、前途多難のMCU。ストの影響で製作が大幅に遅れ、2024年に公開されるMCU映画は『デッドプール3』の1本だけになる。




11月17日~19日の週末興行では、8年ぶりの新作で人気シリーズの前日譚『ハンガー・ゲーム0』が首位デビュー。ジェニファー・ローレンスを名を広めた過去4作品のオープニング興収はいずれも1億ドル突破の大ヒットとなったが、今作は4460万ドルと半減。とはいえ累計興収は既に8096万ドルを超えており、ジェニファーのいないプリクエルでもフランチャイズの人気を証明した。ロッテントマトは66%(オーディエンス評価90%)、シネマスコアは「B+」で、今でも若者の観客にはウケが良いようだ。



その他作品の累計興収は、『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』の米国興収が6496万ドル、全世界興収が1億4716万ドル、『イコライザー THE FINAL』は9236万ドル、全世界興収1億9042万ドル、『エクソシスト 信じる者』は6551万ドル、全世界興収1億3479万ドル、『ザ・クリエイター/創造者』は4077万ドル、全世界興収1億400万ドル。


日本の秋映画興行は『ゴジラ-1.0』が席巻。3週連続1位となり、17日間で28億5000万円を超えた。大ヒット作『シン・ゴジラ』の次なるゴジラ映画だけに注目度も高く、『ゴジラ』第1作よりも前の敗戦直後の日本という全く異なったアプローチから描かれた本作の世間の反応は、Yahoo!映画が4.3点、Filmarksが4.0点、映画.comレビューが3.9点といずれも評価は高い。ロッテントマトはまだ14レビューだが現時点で100%の絶賛となっている。

 

 

『ゴジラ』に対抗できる強力なライバル作はなく、期待された『マーベルズ』は初登場2位で、2週目は4位にランクダウン。累計興収は5億6000万円。Yahoo!映画は3.4点、Filmarksは3.8点、映画.comレビューは3.2点と米国と同じでいまひとつ盛り上がりに欠けている印象。



その他作品の累計興収は、『君たちはどう生きるか』が85億6000万円、『ミステリと言う勿れ』が46億1000万円、『映画プリキュアオールスターズF』が14億3000万円、『沈黙の艦隊』が13億3000万円、『アナログ』が11億3000万円、『ザ・クリエイター/創造者』が4億8000万円、『法廷遊戯』が3億4000万円、『キリエのうた』が3億3000万円、『福田村事件』が2億4000万円、『死霊館のシスター 呪いの秘密』が2億1000万円、『ドミノ』が2億円、『正欲』が1億7000万円、『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』が1億6000万円。