“消耗”しきった『エクスペンダブルズ ニューブラッド』、シリーズワーストの出足・・・ | ぶっちゃけシネマ人生一直線!❁

“消耗”しきった『エクスペンダブルズ ニューブラッド』、シリーズワーストの出足・・・

 


9月15日~9月24日までの2週間分の興行ニュース。

この2週間で首位を守ったのは『死霊館のシスター 呪いの秘密』で3週連続1位。しかし北米興行は全体的に低調で今年最も低い成績となっており、ストライキの影響も少なからずあるようだ。累計興収は現在まで7675万ドル、全世界興収2億3115万ドルに到達、『死霊館』ユニバースの米国興収では『アナベル 死霊館の人形』に次いで歴代6位。

 

『名探偵ポアロ』シリーズ第3弾『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』はオープニング興収1427万ドルで2位スタート。『オリエント急行殺人事件』(OP興収:2868万ドル、米国興収1億282万ドル)の勢いはないが、前作『ナイル殺人事件』(OP興収:1289万ドル、米国興収4563ドル)とほぼ同等のスタート。全世界興収は8981万ドル。ロッテントマトは76%(観客評価77%)でシリーズ最高の評価を得ている。シネマスコアは「B」。



しかし秋の新作映画で深刻なスタートとなっているのが、22日に公開された9年ぶりとなるシリーズ第4弾『エクスペンダブルズ ニューブラッド』だ。新作が公開されるたびに成績が右肩下がりのシリーズだが、今回のOP興収はシリーズ最低興収だった『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』をも下回り、ついに1000万ドルを切る803万ドルという期待ハズレの2位スタート。前作は海賊版流出などの影響もあり米国興収3932万ドルで終わったものの全世界興収では2億1465万ドルを稼ぐヒットとなっており、海外では人気の高さを証明したが、今作の海外興収は1000万ドルにすら到達していない。2週目では2位から9位に一気にランクダウンという危機的状況だ。

 

ロッテントマトはたったの12%(観客評価70%)で、シネマスコアは「B-」とこちらもワーストを更新。「過去のシリーズの功績を何一つ活かせていない失敗作」「本当にただただ“消耗”してるだけ」などと叩かれ、またこれまでチームリーダーだったシルヴェスター・スタローンが主演ではなくジェイソン・ステイサムがメインで暴れる話なので、それにノレなかったファンも少なくなかったようだ。興行的戦略でR指定に戻したところで肝心の内容についてこれないと観客は反応は鈍くなってしまう。結果を残せなかった以上、シリーズはこれで見納めになるかもしれない。日本公開は来年1月12日公開。



シリーズ完結編『イコライザー THE FINAL』の上映5週目の累計興収は8592万ドル、全世界興収1億5832万ドルで、前2作とほぼ同等の成績で終わりそう。『バービー』は6億3308万ドル、全世界興収14億3338万ドル、『オッペンハイマー』は3億2250万ドル、全世界興収9億3367万ドル、『ブルービートル』は7103万ドル、全世界興収1億2683万ドル、『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』は1億1750万ドル、全世界興収1億7670万ドル、『グランツーリスモ』は4280万ドル、全世界興収1億1480万ドル、『ホーンテッドマンション』は6719万ドル、全世界興収1億1310万ドル。



先週末は『パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー』『ザ・クリエイター/創造者』『ソウX』などの話題作が続々と公開され、しばらく元気がなかった興行ランキングを賑わせている。


日本では、9月22日~24日の週末動員ランキングは人気ドラマの映画版『ミステリと言う勿れ』が2週連続で首位。Yahoo!映画は3.9点、Filmarksは4.0点、映画.comレビューは3.9点と評価は上々。累計興収は20億4000万円。米国ではシリーズ最大のヒットとなった『ジョン・ウィック:コンセクエンス』が3億円超えで2位スタート。Yahoo!映画は4.1点、Filmarksは4.2点、映画.comレビューは4.0点

 

「もうすべてが完璧」「やりすぎ、でもすごさが襲ってくる」「“息つく間もない”を本当に体験した」「このシリーズってこんなに素晴らしかった?」「日本映画のアクションがお遊びに見えてしまう」「ジョン・ウィックが本当のダイ・ハードだった」「ドニー・イェン、最高にシビれる!」「画がいちいちカッコイイ」と、シリーズ最大のアクションが盛り込まれた本作の評価はすこぶる高い。当初は4、5作同時撮影予定だったが過密スケジュールになるため、5作目の製作は当分おあずけになりぞう。ジョン・ウィックにもしばらく“休息”が必要なようだ。『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』は圏外スタート。



その他作品の累計興収は、『君たちはどう生きるか』が82億5000万円、『キングダム 運命の炎』が53億8000万円、『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』が53億5000万円、『劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD』が27億2000万円、『マイ・エレメント』が25億9000万円、『しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦~とべとべ手巻き寿司~』が23億4000万円、『ホーンテッドマンション』が16億8000万円、『MEG ザ・モンスターズ2』が13億8000万円、『映画プリキュアオールスターズF』が8億4000万円、『こんにちは、母さん』が8億4000万円、『劇場版シティーハンター 天使の涙』が7億9000万円、『バービー』が7億2000万円、『リボルバー・リリー』が6億5000万円、『Gメン』が6億3000万円、『SAND LAND』が5億4000万円、『グランツーリスモ』が4億円、『禁じられた遊び』が3億円、『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』が2億8000万円、『福田村事件』が1億4000万円。