『MEG ザ・モンスターズ2』は前作に及ばず、『ミュータント・タートルズ』大絶賛で4位発進 | ぶっちゃけシネマ人生一直線!❁

『MEG ザ・モンスターズ2』は前作に及ばず、『ミュータント・タートルズ』大絶賛で4位発進




先週末の興行ニュース。

『バービー』強しのV3! 米国興収は4億9260万ドル、全世界興収ついに10億ドル突破の10億6680万ドルという驚異的記録となっており、熱狂的なリピーターも続出している。世界興収10億ドルを超えた女性単独監督作品は初めて。『オッペンハイマー』を抑えて2位初登場となったのが『MEG ザ・モンスターズ2』。オープニング興収3000万ドルだが、前作のOP興収が4540万ドルだったので34%減の出足。全米映画俳優組合のストライキでプロモーションがあまり出来なかったことも影響している。前作の全世界興収は(数字だけで見れば)『ジョーズ』を超えてサメ映画史上歴代1位となったが(現在の物価に合わせたインフレ調整をすれば『ジョーズ』は12億ドルと言われており不動の歴代1位)、続編ではどこまで稼げるか。現段階の全世界興収は1億5713万ドル。ロッテントマトは28%と前作以上に酷評されているが観客評価は72%と好評。シネマスコアは「B-」。今度はメガロドンだけではない別の巨大モンスターも大暴れし「何も考えず、何も残さない夏のモンスターパニック・アトラクションムービー」としてしっかり楽しんでいるようだ。ちなみに前作のオーディエンススコアは43%。公開時は70%以上あったと思うが『ジョーズ』の面白さには程遠く、でかすぎるサメが大暴れするだけでは今の観客はもう満足しない(だから今回は別の巨大生物を持ってきたのである)。3位は『オッペンハイマー』で累計興収は2億4546万ドル、全世界興収5億7267万ドル

 



4位スタートとなったのがアニメでカワバンガ!復活の『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』。OP興収は2800万ドルで、全世界の累計興収は6688万ドル。2014年の実写版『ミュータント・タートルズ』のOP興収6557万ドル(米国興収1億9120万ドル、全世界興収4億8500万ドル)、2016年の続編『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>』のOP興収3531万ドル(米国興収8205万ドル、全世界興収2億4562万ドル)には及ばなかったが、とはいえ関係者の予想を上回る数字であり、まずは合格の発進。アメコミチックな斬新なアニメ表現で復活した本作のロッテントマトは驚異的な96%(観客評価91%)で『ミュータント・タートルズ』作品史上最高傑作の声多数、『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の95%を上回っている。シネマスコアは「A」。口コミで息の長い興行が期待される。

 

 

5位は『ホーンテッドマンション』で4725万ドル、全世界興収6527万ドル。観客評価はさほど悪くはないがリピーターはあまりいないようで、前週より-61.7%の落ち込みとなっており、1億5000万ドルの製作費回収は絶望的。7位の『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』は1億5489万ドル、全世界興収4億9769万ドル。9位の『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』は1億7172万ドル、全世界興収3億6982万ドル。期待された人気シリーズが伸び悩んでいる。



作品評価の高さと口コミで堅調に稼いでいるのがディズニー/ピクサーの『マイ・エレメント』で、累計興収は1億4952万ドル、全世界興収4億2603万ドル。OP興収は2960万ドルとピクサー作品ワースト2位の発進で、7000万ドルあたりで終わってしまうと言われていた本作、気づけばその2倍以上の収益を上げている。




日本では『キングダム 運命の炎』が2週連続首位をキープ。累計興収は22億7000万円。初登場作品は4本。2位はシリーズ初の3DCG作品『しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 ~とべとべ手巻き寿司~』で4億円。Yahoo!映画は3.2点、Filmarksは3.6点。3位は『マイ・エレメント』で3億3000万円。Yahoo!映画は4.2点、Filmarksは4.1点と絶賛相次ぐ。『トランスフォーマー/ビースト覚醒』が動員では6位スタートとなったが、興収では3億5000万円の好記録。Yahoo!映画は4.0点、Filmarksは3.8点と、6年ぶりの『トランスフォーマー』シリーズ復活にファンの評価は上々のようだ。7位は『特別編 響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~』。



『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が公開15週目で135億円を突破し、『名探偵コナン 黒鉄の魚影』を超えて今年公開作品では1位となった。『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』が30億円を超えて日本でのトム人気を改めて証明している。『君たちはどう生きるか』が54億8000万円を超えた。先日やっとパンフレットが販売されたが「欲しいと思っていた情報がほとんど載っていない」「内容がスカスカ」「販売をじらせておいてこの内容か」「手抜きでは」とSNSでは不評が相次いでいる。