『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』全世界興収は9億ドル突破! 『バビロン』苦しいスタート… | ぶっちゃけシネマ人生一直線!❁

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』全世界興収は9億ドル突破! 『バビロン』苦しいスタート…




クリスマスシーズン興行が発表された。しかし米国ではせっかくのクリスマス休暇で稼ぎ時なのに記録的な寒波で外出を控えた人が多く、その影響をもろに受けてしまった。


『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』が余裕のV2。米国興収2億9329万ドル、全世界興収9億5523万ドルに到達しているものの、さすがの『アバター』も寒波の影響が響いたようで、米国の数字だけで見ると1週目から52.3%減となっている。普通なら2週目でこの成績だと「大成功」なのだが、本作は全世界興収で15億ドル以上稼がないとペイできないと言われており、まだまだ気を緩めることはできない。1月はライバルとなる大きなタイトルの公開もなく、年末年始でどこまで数字を伸ばせるか引き続き注目されるが、前作超えは厳しいかもしれない。

 

 

2位にドリームワークス・アニメーション『長ぐつをはいたネコと9つの命』が1242万ドルでランクイン。『シュレック』シリーズから派生したスピンオフの第2弾で11年ぶりの続編。前作のOP興収3407万ドル(米国興収1億4926万ドル、全世界興収5億5498万ドル)と比べると控えめなスタートだが、ロッテントマトは95%(観客評価93%)と大絶賛されており、「本家シリーズの『シュレック』も超えた傑作」という声も上がっているほど。『シュレック』4作も含めたシリーズでは最高のトマトメーターとなっていて、口コミによる息の長い興行が期待される。



3位は伝記ドラマ『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』でオープニング興収は476万ドル、全世界興収935万ドル。ロッテントマトは46%と低めだが観客評価は90%と高い。苦いスタートとなったのがデイミアン・チャゼル監督の人間ドラマ『バビロン』で、オープニング興収はわずか360万ドルにとどまった。ブラッド・ピット、マーゴット・ロビー、トビー・マグワイアら豪華スターを起用して1920年代のハリウッドで成功を夢見る男女のドラマを描いたR指定の3時間8分に及ぶ野心作だが、批評家の評価は芳しくなくロッテントマトは55%。これで観客が食いついたら興行も期待できるだろうが、観客評価も48%と芳しくなく出口調査の観客満足度を示すシネマスコアでは「C+」。ロングラン興行は望めそうになく、製作費8000万ドル(宣伝費含まず)を回収するのは難しくなった。とはいえ「チャゼル作品では最高傑作!」「劇場で観るべきゴージャスな世界観」と激押しする支持者も多く、好き嫌いが分かれそうなアクの強い作品になっていることは確かなようだ。『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』の全世界興収は8億ドルを超えた。




日本では1~3位は前週と変わらず。4週連続で1位をキープの『THE FIRST SLAM DUNK』の累計興収はついに50億6000万円を突破。2位の『すずめの戸締まり』は大台突破の100億1000万円。3位の『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は14億4000万円。4位に『ブラックナイトパレード』が2億1000万円で初登場。中村光の人気漫画を福田雄一監督が吉沢亮主演で実写映画化。当たり外れのある(バクチに近い)福田作品だが今回はYahoo!映画は2.7点、Filmarksは3.2点という結果に。6位に原恵一監督の新作アニメ『かがみの孤城』がランクイン、Yahoo!映画は4.2点、Filmarksは3.9点と高評価。