『ハロウィン KILLS』大ヒット!『DUNE』米国1位、日本5位スタート | ぶっちゃけシネマ人生一直線!❁

『ハロウィン KILLS』大ヒット!『DUNE』米国1位、日本5位スタート




10月半ばを過ぎたらハロウィン向けのホラー映画の季節が来る。ど直球のハロウィン・ホラー3部作の第2弾(正確に言うと3作目)『ハロウィン KILLS』が4940万ドルを稼ぎ、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』をたったの1週間で首位から引きずり下ろした。前作の驚異的なオープニング興収7622万ドルと比べると見劣りするが、コロナ禍公開のホラー映画としては文句なしのデビュー。ただし2週目は-70.7%と大きく数字を落としている。前作の米国興収は1億5934万ドルの大ヒットとなり、今作も1億ドル突破はほぼ間違いないだろうが。作品評価は前作のロッテントマトは79%の高評価だったのに対して、38%とあまり芳しくない。シリーズのファン受けは悪くないようだが・・・・。シリーズ完結編『ハロウィン ENDS』は2022年10月14日に米国公開される。

 

 

3位の『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は大台突破の1億2000万ドル、全世界興収は5億2565万ドルにまで到達。シリーズ最大のヒット作『007 スカイフォール』を超えて有終の美を飾るのは難しいがどこまで記録を伸ばすのか注目される。4位の『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』の米国興収は1億8182万ドル、全世界興収は3億5242万ドル。リドリー・スコットの3つの視点から描かれるミステリー史劇『最後の決闘裁判』は475万ドルで5位デビューし、先週末は7位にランクダウン。累計興収852万ドル、全世界興収1772万ドル。ロッテントマトは85%(観客評価80%)と好評だが、興行には結びつかなかった。



そして海外公開から遅れて米国でもついに『DUNE/デューン 砂の惑星』が22日から封切り。Box office Mojoの速報値によると関係者の予想を上回るオープニング興収4010万ドルで1位デビューを飾った。フランスやイタリア、スペイン、ドイツ、中国、日本などで先行公開されており全世界興収は2億2070万ドル。制作費1億6500万ドルと宣伝費を回収するには、世界で4億5000万ドル~5億ドルほど稼ぐ必要があるがHBO Maxで同時配信もされているため、この売り上げを期待するのは厳しい。しかしワーナーはドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の今回の仕事ぶりを非常に高く評価しており、興行的側面だけで続編決定の条件にしていないようで、制作ゴーサインに前向きの姿勢を示しているという情報も入ってきている。1本限りの『DUNE』で終わってほしくない。




15日週の日本では、公開延期になっていた岡田准一主演、原田眞人監督の『燃えよ剣』が『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のV3を阻止し、首位デビュー。3日間で2億8000万円のヒットとなっているがYahoo!映画では3.59点で賛否分かれているもよう。2位の『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は18億円を超えた。思わぬ苦戦を強いられているのが『DUNE/デューン 砂の惑星』でまさかの5位スタート。上映時間155分の長尺作品で1日に上映できる回数に限りがあることと、IMAXではまだ客が途絶えない『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』と併映していることが多少なりとも影響しているようだ(しかし宣伝のおかげでIMAX集客力は非常に高い)。「久々に骨太な本格SFを見た」「ヴィルヌーヴにハズレなし」「壮大な序章」「圧倒的な映像力」「ハンス・ジマーの音楽が最高」「これぞ本物の“砂の惑星”」「IMAX没入度がすごい」「アクアマンよりダンカンのジェイソン・モモアが好き」「シャラメの目力にやられた」といった称賛派と、「Part oneの文字に愕然とした」「見せ場が少ない」「どこがハイライトだったの?」「冗長にじっくり描くドゥニの演出スタイルが苦手」「面白くなりそうなところで終わってしまった」「これ1本だけで評価は難しい」などの否定派で分かれ、Yahoo!映画は3.75点。6位は人気ドラマの映画版『劇場版 ルパンの娘』。日米同時公開の『最後の決闘裁判』は日本でもYahoo!映画4.11点の高評価だが、残念ながら圏外スタートとなった。