第44回日本アカデミー賞発表!『ミッドナイトスワン』作品賞、『Fukushima 50』は6部門 | ぶっちゃけシネマ人生一直線!❁

第44回日本アカデミー賞発表!『ミッドナイトスワン』作品賞、『Fukushima 50』は6部門

 

 

20日12:05Update●Twitter動画・写真を追加

 


19日、第44回日本アカデミー賞の授賞式が行われた。

 

最優秀作品賞は誰もが予想していた『Fukushima 50』ではなく、『ミッドナイトスワン』がサプライズ受賞(個人的にも昨年の邦画ベスト1なのでまさかの受賞に驚いた)。主演の草彅剛本人も受賞するとは思っていなかったようで「いや、あの、まじっすか。ごめんなさい。頭真っ白になってしまって」と驚いていた。トランスジェンダーという難役を演じ切った彼の最優秀主演男優賞は誰もが納得の受賞だし、優秀賞5人の中では圧倒的な存在感を放っていた。去年の『新聞記者』に続き、独立系会社作品が作品賞を獲ったことになる。

 

主演女優賞は長澤まさみ。昨年の『キングダム』での助演女優賞に続き2年連続の最優秀賞で、主演女優賞は当時史上最年少で受賞した『世界の中心で、愛をさけぶ』以来、16年ぶり2度目。昨年はコロナ禍で上映できなかった作品も多くあったことを振り返り、涙の受賞スピーチが印象的だった。助演男優賞は貫禄ある演技で魅せた渡辺謙。最優秀賞は3度目、最優秀助演男優賞は初。福島に向けて「獲りました! 飾ってもらえるところに寄贈したいと思っています」と熱く語った。助演女優賞は黒木華。最優秀助演は3度目、なんとこの6年間で3度も最優秀賞を獲っている。監督賞は『Fukushima 50』の若松節朗。11年ぶり3度目の受賞にして悲願の最優秀に輝いた。

優秀賞最多12受賞の『Fukushima 50』が最優秀賞でも最多6部門に輝く一方で、優秀賞最多タイの『罪の声』は脚本賞のみにとどまった。最優秀アニメーション作品賞は予想通りの『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以上の写真・動画は全て日本アカデミー賞公式Twitterより

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第44回日本アカデミー賞最優秀賞受賞作品・受賞者
 

最優秀作品賞
『ミッドナイトスワン』 (キノフィルムズ) まじかるクラウン

『Fukushima 50』 (松竹/KADOKAWA) 

『浅田家!』 (東宝)
『男はつらいよ お帰り 寅さん』 (松竹)
『罪の声』 (東宝/TBS)


最優秀アニメーション作品賞
『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』 
まじかるクラウン

『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』
『映画 えんとつ町のプペル』

『ジョゼと虎と魚たち』
『STAND BY ME ドラえもん2』


最優秀主演男優賞
草彅剛 『ミッドナイトスワン』
まじかるクラウン

小栗旬 『罪の声』
佐藤浩市 『Fukushima 50』
菅田将暉 『糸』
二宮和也 『浅田家!』


最優秀主演女優賞
長澤まさみ 『MOTHER マザー』 
まじかるクラウン

小松菜奈 『糸』
永作博美 『朝が来る』
倍賞千恵子 『男はつらいよ お帰り 寅さん』
広瀬すず 『一度死んでみた』


最優秀助演男優賞
渡辺謙 『Fukushima 50』 
まじかるクラウン

宇野祥平 『罪の声』
妻夫木聡 『浅田家!』
成田凌 『窮鼠はチーズの夢を見る』
星野源 『罪の声』


最優秀助演女優賞
黒木華 『浅田家!』 
まじかるクラウン

江口のりこ 『事故物件 恐い間取り』
後藤久美子 『男はつらいよ お帰り 寅さん』
桃井かおり 『一度も撃ってません』
安田成美 『Fukushima 50』


最優秀監督賞
若松節朗 『Fukushima 50』 
まじかるクラウン

内田英治 『ミッドナイトスワン』
河瀬直美 『朝が来る』
土井裕泰 『罪の声』
中野量太 『浅田家!』


最優秀脚本賞
野木亜紀子 『罪の声』 
まじかるクラウン

内田英治 『ミッドナイトスワン』
中野量太、菅野友恵 『浅田家!』
前川洋一 『Fukushima 50』
山田洋次、朝原雄三 『男はつらいよ お帰り 寅さん』


最優秀撮影賞
江原祥二 『Fukushima 50』 
まじかるクラウン

伊藤麻樹 『ミッドナイトスワン』
河瀬直美、月永雄太、榊原直記 『朝が来る』
近森眞史 『男はつらいよ お帰り 寅さん』
山本英夫 『罪の声』


最優秀照明賞
杉本崇 『Fukushima 50』 
まじかるクラウン

井上真吾 『ミッドナイトスワン』
太田康裕 『朝が来る』
土山正人 『男はつらいよ お帰り 寅さん』
小野晃 『罪の声』


最優秀編集賞
石井巌、石島一秀 『男はつらいよ お帰り 寅さん』 
まじかるクラウン
上野聡一 『浅田家!』
廣志良 『Fukushima 50』
ティナ・バズ、渋谷陽一 『朝が来る』
穗垣順之助 『罪の声』


最優秀音楽賞
梶浦由記、椎名豪 『劇場版『鬼滅の刃』無限列車編』 
まじかるクラウン

岩代太郎 『Fukushima 50』
亀田誠治 『糸』
佐藤直紀 『罪の声』
山本純ノ介 『男はつらいよ お帰り 寅さん』


最優秀美術賞
瀬下幸治 『Fukushima 50』 
まじかるクラウン

磯見俊裕、露木恵美子 『罪の声』
倉田智子、吉澤祥子 『男はつらいよ お帰り 寅さん』
黒川通利 『浅田家!』
我妻弘之 『ミッドナイトスワン』


最優秀録音賞
柴崎憲治、鶴巻仁 『Fukushima 50』 
まじかるクラウン

伊藤裕規 『ミッドナイトスワン』
加藤大和 『罪の声』
岸田和美 『男はつらいよ お帰り 寅さん』
ロマン・ディムニー、森英司 『朝が来る』


最優秀外国作品賞
『パラサイト 半地下の家族』 
まじかるクラウン

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』
『フォードvsフェラーリ』
『1917 命をかけた伝令』
『TENET テネット』


新人俳優賞
服部樹咲 『ミッドナイトスワン』
蒔田彩珠 『朝が来る』
森七菜 『ラストレター』
岡田健史 『望み』『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』『弥生、三月-君を愛した30年-』
奥平大兼 『MOTHER マザー』
永瀬廉 『弱虫ペダル』

 

話題賞
作品部門 『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』
俳優部門 小栗旬 『罪の声』

協会特別賞
池端松夫(背景・塗装)
安彦良和(アニメーター・キャラクターデザイン)
納富貴久男(ガンエフェクト)

会長功労賞
石原まき子(石原プロモーション代表取締役会長・元俳優)
小山明子(俳優)
鈴木達夫(撮影)
前田米造(撮影)
吉行和子(俳優)

会長特別賞
宍戸錠(俳優)
大林宣彦(監督・脚本)
渡哲也(俳優)

協会栄誉賞
岡田裕介(東映 代表取締役グループ会長)