話が急展開?『ドント・ブリーズ』続編公開日が決定!『ゴーストバスターズ/アフターライフ』は再延期
米ソニー・ピクチャーズが話題作2タイトルの米国公開日を発表した。
最凶の盲目オヤジが5年ぶりに帰ってくる。“絶対聴覚”を持つ盲目の元軍人の恐怖を描いた『ドント・ブリーズ』続編(タイトル未定)の米国公開日が2021年8月13日に決定! 現在、『アバター』続編も撮影中のスティーヴン・ラングが続投する『ドント・ブリーズ2』の撮影はコロナ禍の中、無事に終了している。
2016年の前作は最凶オヤジの家に大金目当てで忍び込んだ若者3人組がこっぴどく酷い目に遭うショッキング・スリラーとして公開され大ヒット。990万ドルの低予算スリラーでありながら、米国興収8921万ドル、全世界興収1億5783万ドルを稼いだ。続編ではフェデ・アルバレス監督に代わり、シリーズの共同脚本を手掛けているロド・サヤゲスが監督デビューしている。
今回もアルバレスとサヤゲスが共同で書き上げた続編のストーリーは米映画サイトによると「前作から数年後を舞台に人目のつかない小屋でひっそりと暮らし、そこで育てていた孤児の少女を何者かに誘拐されてオヤジが助けに行く」というもの。あんだけ無慈悲だった最凶オヤジが少女のために立ち上げるという物語の概要が報じられると、「ちょっと不安になる続編」「どうなるのか想像つかないん」「あのジジイがイイキャラになっちゃうの?」「観たいけど面白くなるのかなあ?」「続編と見せかけておいて前日譚のパターンか?」と、一部ファンの間では早くも“物議”を醸しているようだ。
『96時間』『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』『ランボー ラスト・ブラッド』など最近のハリウッド映画は少女救出モノがトレンドになっているようだが、ついに『ドント・ブリーズ』もその路線に走る? しかし前作を観た人ならお分かりだろうけど、ラストでのオヤジのあの異常な行動から「孤児の少女と一緒に暮らしていた」となると彼女は・・・・・・え、大丈夫なの?(これ以上はネタバレになっちゃうので自粛。面白いよ、観てね)。ガッカリ続編に多い「前作とキャラが全然ちゃうやんけ!」というのはやめてね(笑)。
そしてもう1本、『ゴーストバスターズ/アフターライフ』の米国公開日が再延期になった。
本当なら2020年7月公開予定だったが、2021年3月5日に延期、さらに6月11日公開に再延期となった。1984年、1989年の『ゴーストバスターズ』シリーズのその後を描いた32年ぶりの続編で、幼い兄妹(フィン・ウォルフハード&マッケナ・グレイス)を主人公にしたストーリー。オリジナルメンバーのビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、アーニー・ハドソン、シガニー・ウィーバー、アニー・ポッツもカムバックする。女性版リブートにも出演していたが、本筋にほとんど絡まない“カメオ出演”ではないという。そして『アントマン』シリーズのポール・ラッドも出演。
監督・脚本は1、2作目のアイヴァン・ライトマン監督の息子、ジェイソン・ライトマンにバトンタッチ。まさに“次世代”に引き継がれた続編としてシリーズファンから注目されている。公開が約3ヶ月延期になった理由は不明だが、前2作の米国公開月である6月公開に合わせた? 日本公開は2021年。
ちなみに2016年公開の女性リブート版『ゴーストバスターズ』は、当初はアイヴァン・ライトマン監督が手掛けるシリーズ第3弾として作られるはずだったが、オリジナルメンバーだったハロルド・ライミスが亡くなったことで企画が変更。ポール・フェイグ監督にメガホンが渡り、完全リブートとして製作された。批評家の評価は上々だったが、オリジナルシリーズの熱狂的ファンからはあまり歓迎されず、ロッテントマトの観客評価は微妙な50%。製作費1億4400万ドルを回収できなかった赤字映画になってしまい、続編の構想はナシになった。『ゴーストバスターズ/アフターライフ』の製作が発表されると、女性メンバーの1人であるレスリー・ジョーンズが「侮辱的。(トランプの声マネで)『あの女どもはゴーストバスターーーーーズじゃない!』っていかにもトランプがやりそうなことだわ。クソ映画ね!」と勝手にブチギレツイート。
一方、ポール・フェイグは今年5月に「3時間半のディレクターズ・カット版が存在する」とツイートしている。今のところこのバージョンのソフト化や配信の予定はないが、『ジャスティス・リーグ』のスナイダーカット版や『ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期』のようにスタジオの許可が下りれば、日の目を見る可能性もある。