『マッドマックス』次回作はフュリオサの前日譚! セロンは続投せず若手女優を起用へ | ぶっちゃけシネマ人生一直線!❁

『マッドマックス』次回作はフュリオサの前日譚! セロンは続投せず若手女優を起用へ

 

 


『マッドマックス 怒りのデス・ロード』公開後、収益配分や報酬を巡ってジョージ・ミラー監督の製作会社ケネディ・ミラーが米ワーナー・ブラザースを訴え、一時は裁判が泥沼化していたが、『マッドマックス』5作目の製作が具体的に動き出したということは両者の溝が埋まったのだろう。


以前より噂されていた、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でマックス以上に人気を博した女戦士フュリオサを主人公にした新作が本格的に動き出している。

 

『マッドマックス』待望の新作と言ってもスピンオフであり、若き日のフュリオサを描くプリクエル(前日譚)なのでシリーズ5作目という位置づけではないようだ。若き日のマックスが登場する可能性も低い。



『マッドマックス 怒りのデス・ロード』での圧倒的な存在感でファンを魅了したフュリオサ。丸刈りで挑んだシャーリーズ・セロンの熱演もあり、世界中にフュリオサ・ファンが急増した。本編では独裁者イモータン・ジョーに仕えていたが反旗を翻し、幼少時代に過ごした“故郷”の「緑の地」を目指していたものの、残酷な現実を突きつけられてしまう。



プリクエルの年代設定や詳細なストーリーは明かされていない。幼少期、少女期と分けて描くのか、それとも20代のフュリオサだけを描くのか。前日譚コミックでは、“緑の地”で平穏に暮らしていた幼いフュリオサがイモータンに連れ去られ“子産み女”にさせられてしまうエピソードが描かれているがこれが基になるのかは分からない。なぜ左手を失ったのかなど、フュリオサの壮絶な過去がどう描かれるのか。
かつて「フュリオサの語られていないエピソードはまだたくさんある」と語っていたジョージ・ミラー。『怒りのデス・ロード』では描かれていないキャラクターのバックグラウンドがミラーの中ではまだまだあるようだ。




ミラー監督はシャーリーズ・セロンを『アイリッシュマン』のロバート・デ・ニーロや『キャプテン・マーベル』のサミュエル・L・ジャクソンのように若返りCGを使って再演してもらうプランをずっと検討していた。「『アイリッシュマン』は素晴らしい試みだったが、まだ違和感は拭えない。私たちはまだ(CGで作られた人間に徐々に違和感を覚える)“不気味の谷”を越えられていないと思う。日本のゲームデザイナーたちはその“不気味の谷”も解決目前にまで来ていると模索しているが、“谷”はまだ深い」とコメント。“セロン若返り計画”を断念し、ヤング・フュリオサは新たに20代女優のオーディションで選定するとのこと。『ミスター・ガラス』のアニャ・テイラー=ジョイらが候補に上がっているとも報じられているが、全くの新人を起用する可能性もあるという。




残念ながらセロンが出演する見込みはなくなった。しかし朗報もある。『怒りのデス・ロード』以降、ほとんど引退状態だった撮影監督のジョン・シールの復帰が決定し、プロダクション・デザイナーのコリン・ギブソンも続投する。ともにアカデミー賞撮影賞と美術賞を受賞する素晴らしい手腕で魅せた名クリエイターだ。『怒りのデス・ロード』は135台の改造車を用意し、スクリーンでは88台の車が超絶な爆走カーアクションを展開して世界中の映画ファンの度肝を抜いた。しかし次回作ではそれ以上の車を登場させるという。これだけで期待値が上がってしまう。








ミラーは現在、イドリス・エルバやティルダ・スウィントンらが出演する新作『Three Thousand Years of Longing』に取りかかっているが、コロナ禍の影響で撮影スケジュールに変更が生じている。『マッドマックス:フュリオサ』(←もちろんタイトルはまだ決まっていない)はその後に取りかかるので、どんなに早くても2021年半ば過ぎになると見られている。ちなみに『怒りのデス・ロード』はロケ地の天候不順などが大きく影響し、撮影開始から公開まで約3年もかかった。公開は早くても2023年か?



セロンとトム・ハーディがニューヨーク・タイムズ紙で撮影中は何度か衝突し、確執があったと認めたことにちょっとした話題になっている。

 

セロンは「今思えば(トム・ハーディが)メル・ギブソンの跡を継いだってことをちゃんと理解していないかったの。怖かったのね。“お互いに優しくしましょうよ”と言っておきながら自分を守るために壁を作ってた。すべてがサバイバルだったわ」と明かし、「撮影ではいつも恐怖があった。あんな大掛かりな撮影は経験したことなかったから。ジョージ(・ミラー監督)の頭の中にある“映画”を理解するのが精一杯だった」と、困難を極めた製作現場を振り返った。

 

ハーディも「2人ともプレッシャーで押し潰されそうだった。彼女は経験豊富なパートナーを求めてたんだろうけど、僕はその“フリ”をすることも出来なかったよ。細かいディテールを理解し、新しいシチュエーションの中で自分のコントロールもままならなかった。すべてがうまくいくとただ信じるしかなかったんだ」と、先の見えない撮影に疲弊しきっていたことを語っている。




そんな中、先日の5月15日に『怒りのデス・ロード』米国公開5年目を迎えたこと受け、セロンがSNSに当時の写真やメイキング動画をアップした。「本当に過酷な撮影だったけどそれだけの価値があった」「永遠に感謝してるわ、ジョージ」とコメントしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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