アメコミ映画最新情報:『ヴェノム』続編タイトル決定、『ドクター・ストレンジ』続編の監督決定
「マーベル・シネマティック・ユニバース」「DCエクステンデッド・ユニバース」に色々な動きがあったのでまとめて情報をお届け。
『ヴェノム』続編の正式タイトル決定! 公開は2021年6月に延期
米ソニー・ピクチャーズがソニー=マーベルの「スパイダーマン・ユニバース」映画『ヴェノム』続編の正式タイトルは『Venom: Let There Be Carnage』(ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ)に決まったと発表した。米国公開日は今年の10月2日予定だったが2021年6月25日に延期になっている。
最凶の敵カーネイジ(“大虐殺”の意味を持つ)がヴェノム前に立ちはだかり、より激しいバトルアクションが期待できそうな『ヴェノム2』。カーネイジを演じるのは前作のエンドクレジットでチラッと登場したウディ・ハレルソン。前作のルーベン・フライシャー監督はスケジュールの都合で降板し、モーションキャプチャーの第一人者であるアンディ・サーキスがメガホンを取ることになった。前作のトム・ハーディ&ミシェル・ウィリアムズが続投、『アイリッシュマン』のスティーヴン・グレアム、『007』シリーズのナオミ・ハリスが新たに参戦する。
ちなみにソニー=マーベル映画は2021年には、延期になった『モービウス』が3月19日、『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』が6月25日、そして『スパイダーマン』第3弾を7月16日公開で設定している。ただし『スパイダーマン3』は新型コロナウイルスの影響で製作スケジュールに遅れが生じており、この公開スケジュールのまま行けるかは分からない。10月8日にもタイトル未定のソニー=マーベル映画が公開予定だったがこちらは無期延期になっている。
映画『ヴェノム』公式@VenomMovieJP
全米公開日が決定だ💥 #ヴェノム https://t.co/vvZethaPs3
2020年04月22日 08:19
『ドクター・ストレンジ』続編の監督はサム・ライミに!
『ドクター・ストレンジ』の続編『Doctor Strange In The Multiverse Of Madness』の監督交渉に入っていたサム・ライミが監督することを認めた。当初は前作のスコット・デリクソン監督が続投する予定だったが、クリエイティブ上の相違により降板。マーベルは代わりとなる監督を探していた。
サム・ライミ監督といえば、ディズニー=マーベルによるMCU発足前のソニー=マーベル映画『スパイダーマン』シリーズ(2002~07年)を世界的にヒットさせ、マーベルアメコミ映画ブームを築いた立役者。ライミは『スパイダーマン2』の劇中で“ドクター・ストレンジ”の名前を出すほどこのキャラクターが好きで、今作の監督起用に「運命的なものを感じた」んだという。
『ドクター・ストレンジ』の続編はホラー要素が強くなると言われており、『死霊のはらわた』シリーズや『スペル』などのホラー映画の監督やプロデュースでも手腕を振るっているライミの起用は吉と出るかもしれない。長編映画のメガホンを取るのは『オズ はじまりの戦い』以来7年ぶり。本作はマーベルのドラマシリーズ『ワンダヴィジョン』にもリンクしている作品なので、エリザベス・オルセン演じるスカーレット・ウィッチも登場する。6月撮影開始に向けてプリプロダクションがリモートワークで進行中。米国公開日は2021年5月7日から11月5日に延期されている。
DC映画『ザ・バットマン』『シャザム!』続編が公開延期、『フラッシュ』は公開繰り上げに
「DCエクステンデッド・ユニバース」では、『ザ・バットマン』の米国公開日が新型コロナウイルスの影響により2021年6月25日から同年10月1日に延期になったと米ワーナー・ブラザースが発表した。監督のマット・リーヴスが撮影休止を認め、全体の1/4ほど撮り終えたものの、まだ編集に入れていないとTwitterで明かしている。
ロバート・パティンソンが新バットマンを演じる本作は、ヒーロー活動を始めたばかりのバットマンを描く“プリクエル”。ベン・アフレックがこれまでバットマンを演じてきた『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』『スーサイド・スクワッド』『ジャスティス・リーグ』とは関連性がなく、リブートになるという。セリーナ・カイル=キャットウーマン(ゾーイ・クラヴィッツ)、オズワルド・コブルポット=ペンギン(コリン・ファレル)、エドワード・ナッシュトン=リドラー(ポール・ダノ)といった人気ヴィランも登場。アメコミファンの期待値が高まる1作になりそう。
また、『シャザム!』続編の米国公開日が2022年4月1日から同年11月4日に延期なった。続編もザカリー・リーヴァイがシャザムを演じ、デヴィッド・F・サンドバーグ監督がメガホンを取る。上記2作品が延期になった代わりに、エズラ・ミラー主演の『ザ・フラッシュ』の公開日が2022年7月1日から同年6月3日に繰り上げられた。超高速ヒーロー、フラッシュは『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』『スーサイド・スクワッド』に“一瞬だけ”登場し、『ジャスティス・リーグ』でヒーローチームの仲間入り。かなり以前から企画が上がっていた単独映画は、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』シリーズのアンディ・ムスキエティ監督が起用され、本格的に動き出した。まだ2年以上あるが、フラッシュのソロデビューを心待ちにしたい。
なお、ジェームズ・ガン監督がメガホンを取っているシリーズ第2弾『ザ・スーサイド・スクワッド』の米国公開日は2021年8月6日のままで今のところ変更されておらず、『ワンダーウーマン1984』は今年8月14日米国公開を予定している。