ネズミがキツネを追い出した! ディズニーがスタジオ名からFOXを“削除”へ | ぶっちゃけシネマ人生一直線!❁

ネズミがキツネを追い出した! ディズニーがスタジオ名からFOXを“削除”へ



20:27Update●記事一部追加


「ネズミ(ウォルト・ディズニー・スタジオ)がキツネ(20世紀フォックス)を殺した」。アメリカの一部メディアがこう報じている。

ウォルト・ディズニー・スタジオが傘下の20世紀フォックスから「フォックス」を取り、今後は「20th Century Studios」(20世紀スタジオ)として再スタートさせるというのだ。また、良質なアートドラマ系作品を中心に製作してきた「フォックス・サーチライト・ピクチャーズ」は「サーチライト・ピクチャーズ」に変更される。2月米国公開の『野性の呼び声』より「20世紀スタジオ」に、同月公開の『ダウンヒル』も「サーチライト・ピクチャーズ」名義になるという。

オープニングのロゴからは「FOX」が消えるだけで、ロゴを照らすライトとおなじみのファンファーレはそのまま残される。ディズニーに映画スタジオを売却したFOXコーポレーションは現在もフォックスニュース、フォックススポーツなどがあり、それらの社名と“混同”されることを懸念したディズニー側の判断で決まったのだという。ディズニーにとっては、保守派でスキャンダルも報じられている「フォックス」カラーを払拭したい狙いもあったのだろう。
昨年の春にはディズニーは、『きっと、星のせいじゃない。』『プラダを着た悪魔』『ドリーム』『Love, サイモン 17歳の告白』『ヘイト・ユー・ギブ』などの高い評価を受けた作品を送り出してきたフォックス2000を閉鎖。20世紀フォックスの元幹部や従業員約4000人以上をリストラしたと言われている。企業買収のシビアな在り方とはいえ、ディズニーのやり方に反発を抱いたハリウッド業界関係者も少なくない。


1935年設立以来、ディズニーに買収される前の『スター・ウォーズ』シリーズや『アバター』、『サウンド・オブ・ミュージック』『タワーリング・インフェルノ』(ワーナーと共同製作)『猿の惑星』『エイリアン』『オーメン』『ダイ・ハード』『プレデター』『ホーム・アローン』『X-MEN』『インデペンデンス・デイ』『タイタニック』(パラマウントと共同製作)『キングスマン』など数々の人気作、ヒット作を生み出してきた老舗の映画スタジオの名前が生誕85年目で変わることになる。元々は「フォックス・フィルムズ」と「20世紀映画」が合併して誕生したのが「20世紀フォックス」だった。世間では「全く別会社のFOXが2つ存在することをディズニーが嫌がっているのは仕方がない」という反応。映画ファンとしては慣れ親しんだFOXがなくなるのは寂しいが、あのファンファーレは今後もずっと使われるとのことなのでひと安心。