『ヴェノム』続編の監督はアンディ・サーキス! 『スパイダーマン』続編がソニピ最大のヒット作に! | ぶっちゃけシネマ人生一直線!❁

『ヴェノム』続編の監督はアンディ・サーキス! 『スパイダーマン』続編がソニピ最大のヒット作に!

 

※『ヴェノム』ネタバレあり

 

 

 

2020年10月2日米国公開が決まった『ヴェノム』続編のメガホンはアンディ・サーキスに託された。前作のルーベン・フライシャー監督は『ゾンビランド』の続編『ゾンビランド:ダブルタップ』のポストプロダクションで多忙を極めていたため、続投を諦めることに。フライシャーの代わりとなる監督候補に『バンブルビー』のトラヴィス・ナイト、『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』のルパート・ワイアットの名前も挙がっていた。

 

アンディ・サーキスといえば、『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラム役をはじめ、ピーター・ジャクソン監督版『キングコング』のコング、リブート版『猿の惑星』シリーズのシーザーなどのモーションアクター(モーションキャプチャーの俳優)として知られ、近年では『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『最後のジェダイ』のスノークや、『ブラックパンサー』のユリシーズ・クロウも演じた。17年に『ブレス しあわせの呼吸』で監督デビューし、昨年は『モーグリ:ジャングルの伝説』でもメガホンを取った。『ジャングル・ブック』が原作の『モーグリ』は公開が延期になり、結局、劇場公開は見送られてNetflix配信となってしまい、ディズニー版ほどの成功は収められなかった。しかしソニー・ピクチャーズは視覚効果のノウハウがあるサーキスを起用することで、前作以上にCGヴェノムの大掛かりなアクションシーンを盛り込む狙いがあるのかもしれない。ニヤリ

 

 

 

マーベルが原作の『ヴェノム』は、「マーベル・シネマティック・ユニバース」には属さない単体のアメコミ(アンチ)ヒーロー映画として、ソニー・ピクチャーズが紆余曲折を経て映画化を実現。バイオレントな持ち味がウリでもある原作をそのまま映画化するとR指定は避けられなかったが、スタジオが将来的にスパイダーマンとの共演を視野に入れていたため、ややトーンダウンしたPG-13指定として製作した。それが功を奏したのか、「ファミリーでも楽しめるアンチヒーロー映画」として世界的に大ヒット。世界興収では8億5608万ドルを記録し、続編製作の支障はなくなった。

 

しかし批評家には酷評されてしまい、ロッテントマトはわずか29%。原作にさほど思い入れのない一般観客の支持率は悪くないが、熱狂的ファンの間では賛否が分かれている。特に日本では、「最悪」「最も残虐な悪が誕生する」と宣伝で散々煽っていたわりには実際はヴェノムが思ったより凶悪でもなく、「完全にど根性ガエルやないけ!」と拍子抜けした人も多かった(アタシもその1人デスチュー)。しまいには「ヴェノム、カワイイドキドキ」と女子がキャッキャッしてる真逆な宣伝に方向転換し、アメコミ映画にあまり足を運ばない女性客が多かったという珍現象が起こった。1作目の欠点を補いつつ、「最近のアメコミ映画は2作目が面白い!」ルールをアンディ・サーキスが『ヴェノム2』でも貫いてくれるのか、期待したいところデス。照れ

 

 

 

『ヴェノム』映画3作品の出演契約を既に結んだことを明かしている主演のトム・ハーディは、続編のストーリーづくりにも関わっているという。主人公の恋人であり、実はシンビオートに寄生されたシーヴェノムでもあったミシェル・ウィリアムズも続投し、「ヴェノムと同じぐらいシーヴェノムの出番があるといいわね!」とコメント。前作のエンディングでヴェノム最強の敵であるカーネイジ役で特別出演したウディ・ハレルソンの本格参戦も決定している。

 

 

 

また、撮影監督は前作のマシュー・リバティークからロバート・リチャードソンにバトンタッチ。アカデミー賞撮影賞では9度ノミネート、『JFK』『アビエイター』『ヒューゴの不思議な発明』で3度受賞している実力派だ。オリバー・ストーンやマーティン・スコセッシ、クエンティン・タランティーノら著名な監督と何度も組み、新作では『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を手掛けている。アンディ・サーキスとは『ブレス しあわせの呼吸』でもタッグを組んだ。

 

モーションキャプチャーの第一人者であるアンディ・サーキスがメガホンを取るとなると、前作以上にヴェノムが多彩な変身芸を楽しませてくれるかもしれない。ヴェノム&シーヴェノムのコンビ戦も観たいし、よりハードな続編が期待できそうだ。爆  笑

 

 

サーキスはInstagramで「ついに始まる。シンビオートが宿主を見つけたのを感じるよ。準備OK、待ちきれないね! (トム・ハーディに)準備できてるかい?」とコメント

 

 

ちなみにスパイダーマンとの共演についてソニー・ピクチャーズは「同じユニバースにいる2人が将来的に出会うことを楽しみにしている」とクロスオーバーの可能性を示唆。現段階では「マーベル・シネマティック・ユニバース」フェイズ4以降は『スパイダーマン3』は入っていないので、活躍の場を「ソニー=マーベル・シネマティック・ユニバース」に移すのでは、という噂も広がっている(詳しくは次のブログ記事で)

 

 

 

 

 

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』がソニー・ピクチャーズ最大のヒット作に!さらに4分長い特別版を上映へ

そのヴェノムと同じユニバースにいるとされるスパイダーマンだが、現在上映中の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の全世界興収が11億955万ドルに達し、これまでソニー・ピクチャーズ配給作品として歴代1位だった『007 スカイフォール』(製作はMGM)の11億856万ドルを追い抜き、堂々の首位となった。米国興収は3億7667万ドルで、「マーベル・シネマティック・ユニバース」作品では『スパイダーマン:ホームカミング』を超えて現在10位。世界興収では『スパイダーマン』映画史上歴代1位となったが、米国興収では2002年の『スパイダーマン』が持つ4億370万ドルには届いていない。

 

そこでソニー・ピクチャーズは、4分のアクションシーンを追加した『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』のエクステンデッド・カット版を8月29日より上映すると発表。どういうシーンが加わるのかは明らかになっていないが、この追加上映で集客力を高め、『スパイダーマン』映画No.1の記録更新を狙う。

 

これはディズニー/マーベルが世界興収歴代1位の座を狙うために行った『アベンジャーズ/エンドゲーム』特別版上映と同じ“記録更新商法”と思われる。ファンは嬉しいのかもしれないが、ウ~~ン、観たばっかりの新作映画にプラスαのオマケを付けてもう一度上映しますよ!というこのやり方、個人的にはあまり感心できません・・・・。真顔 日本でのエクステンデッド版上映は未定。

 

 

 

 

 

しかし、ソニー・ピクチャーズとウォルト・ディズニー・スタジオの間で、「マーベル・シネマティック・ユニバース」における『スパイダーマン』映画の今後の命運を左右するかもれない騒動が勃発する。(次のブログへ続く)