ディズニー無双、始まる!『SW』、MCUフェイズ4、『アバター』、『キングスマン』など公開日発表
米ウォルト・ディズニー・スタジオが7日、今後の『スター・ウォーズ』シリーズ、フェイズ4以降の「マーベル・シネマティック・ユニバース」作品、傘下となった20世紀フォックス作品である『アバター』シリーズ、『X-MEN』、『キングスマン』、リメイク版『ウエスト・サイド物語』などの公開時期について発表した。
2021年以降、『スター・ウォーズ』と『アバター』が交互に毎年公開へ
12月20日公開の『スター・ウォーズ エピソード9/ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー』(原題)で42年に及ぶ「スカイウォーカー・サーガ」は完結するが、『スター・ウォーズ』シリーズはまだまだ続く。新たな3部作は、2022年12月16日、2024年12月20日、2026年12月18日の1年おきのクリスマス映画として公開されることが決定した。
現在企画されている『SW』新作は、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のライアン・ジョンソン監督が仕切る3部作と、『ゲーム・オブ・スローンズ』クリエイターのデイヴィッド・ベニオフ&D・B・ワイスによるシリーズがあるが、どちらの3部作が公開されるのかは明らかにしていない。2015年から19年まで毎年公開していた『SW』映画からファンが離れていってしまった「SW疲れ」に危機感を抱いたディズニーCEOのボブ・アイガーは「『SW』の新作公開はしばらく休止する」と語っていたが、3年後から再開されることになる。
また、ディズニーは20世紀フォックス作品として製作している、ジェームズ・キャメロンの『アバター』続編4部作の新たな公開日を発表。『アバター2』は1年さらに延期になり、2021年12月17日に公開し、その後は1年おきに『アバター3』を2023年12月22日、『アバター4』を2025年12月19日、『アバター5』を2027年12月17日公開のスケジュールに変更した。これで何度目の延期なのかもう分からなくなってきたが、完璧主義者キャメロンにとって作品に磨きをかける時間を稼げたともいえる。
つまり、2021年以降は『アバター』と『スター・ウォーズ』の新作が交互に毎年公開されることになり、映画ファンとしてはまだまだ死ねない理由が増えたわけだ。
MCUは今後3年間で8作品を公開!
「マーベル・シネマティック・ユニバース」(MCU)は、アイアンマンやキャプテン・アメリカら、なじみのヒーローが卒業した『アベンジャーズ/エンドゲーム』を経て、6月28日公開の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』をもってフェイズ3が締めくくられるが、MCUはまだまだ終わらない。2020年以降、今後3年間になんと8作品のMCU作品が公開される。
公開日は、2020年5月1日、11月6日、2021年2月12日、5月7日、11月5日、2022年2月18日、5月6日、7月29日に設定しているが、どの作品が公開されるかは不明。マーベルスタジオは公式発表していないが、企画進行中のMCU作品は、2020年より撮影開始が決まった『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3』をはじめ、『ブラックパンサー2』『ドクター・ストレンジ2』、『ブラック・ウィドウ』単独映画、マーベル初のアジアン・ヒーローが主人公の『シャン・チー』、アンジェリーナ・ジョリーの出演が噂されている『エターナルズ』の6タイトルが判明しており、残り2作品は『キャプテン・マーベル2』と新たなマーベルヒーロー集合映画になるのではと言われている。具体的な公開作品は夏にも発表される予定だ。映画とは別に配信サービス「Disney+」では、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』『ワンダ・ヴィジョン』『ロキ』『ホークアイ』の同キャストによるドラマシリーズが同キャストで企画中。映画版の世界観と密接にリンクした内容になるので、今後公開の「MCU」にも何らかの影響を受ける可能性がある。
『X-MEN』スピンオフ『ザ・ニュー・ミュータンツ』は3度目の公開延期、『ガンビット』は製作中止に
フォックス作品では先述した『アバター』以外にも、マーベルファンには気になる『X-MEN』の今後についてもディズニーが言及。来月公開の『X-MEN:ダーク・フェニックス』が現20世紀フォックスにとってラスト『X-MEN』、つまり最後のマーベル映画となる。ディズニー=フォックス『X-MEN』映画第1弾は、一度完成して予告編を公開したものの、作品のクオリティを上げるための再撮影で公開延期になっていたホラー映画仕立ての『ザ・ニュー・ミュータンツ』になる。2018年4月 → 2019年2月 → 2019年8月と二度延期となり、劇場公開はせず「Disney+」配信になるとも噂されていたが、2020年4月3日公開が発表された。まだ劇場公開のチャンスは残されているようだが、再撮影の進捗は伝わってきていない。“呪われた『X-MEN』映画”としても注目されている本作、約1年の“猶予”を得て、公開に向けてクオリティに磨きをかけることに・・・・なる?
一方、チャニング・テイタム渾身の企画だった『X-MEN』スピンオフ『ガンビット』は、製作費の問題や相次ぐ監督交代などでなかなか製作にゴーサインが出ず、ディズニーによってついに「製作中止」の判断が下されてしまった。仕切り直していずれ再始動することを期待したいところ。
まだ当分先になりそうだが、ディズニーはキャスト一新して『X-MEN』をリブートする企画も進めており、将来的にはファンが注目している『X-MEN』のMCU入り実現に向けて動くことになりそう。フォックスから引き継がれる『X-MEN』映画は『デッドプール』のみとなり、ライアン“デップー”レイノルズはディズニー帝国でもまだまだ大暴れしそうだ。
『キングスマン』新作、スピルバーグの『ウエスト・サイド・ストーリー』は2020年公開
20世紀フォックスのヒットシリーズ『キングスマン』新作の新たな米国公開日が2020年2月14日と発表された。具体的なタイトルは明かしていないが、既に製作に入っているキングスマン誕生秘話を描くプリクエル『キングスマン:ザ・グレイト・ゲーム』と思われる。当初は今年11月8日公開予定だったが、フォックス買収の影響などで延期になったようだ。引き続きマシュー・ヴォーン監督がメガホンを取り、本作を撮り終えたら『キングスマン3』に取りかかる予定。
こちらもフォックス作品として製作中のスティーヴン・スピルバーグ監督、アンセル・エルゴート主演による『ウエスト・サイド・ストーリー』リメイク版の公開日は2020年12月18日に決定。スピルバーグ念願の企画、スピルバーグ初のミュージカル映画ということもあり、世界中が注目している大型リメイク企画。さらにスピルバーグといえば忘れてはならないのが大ヒットシリーズ『インディ・ジョーンズ5』だ。『ウエスト・サイド・ストーリー』完成後に取りかかり、2021年7月9日公開予定となっている。
他にも、『101匹わんちゃん』に登場する悪女クルエラをエマ・ストーンが演じる実写映画『クルエラ』が2020年12月23日公開。過去に『101』『102』でグレン・クローズが演じたクルエラだが、新作はなぜ彼女が子犬を誘拐して毛皮コートを作る悪女になったのかを描く前日譚となる。監督は『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』のクレイグ・ギレスピー。また、実写版『ムーラン』が2020年3月27日に公開予定。フォックス作品では、ブラッド・ピット主演のSFスリラー『アド・アストラ』が2019年5月24日から9月20日に変更となり、クリスチャン・ベール&マット・デイモン共演、ジェームズ・マンゴールド監督による実話を基にした『フォード vs フェラーリ』が11月15日に公開予定だ。
2019年秋以降のウォルト・ディズニー配給作品 公開スケジュール
※すべて日付は米国公開日(『アナと雪の女王2』『SW EP9』は日米同時公開)。原題含む
2019年
9月20日 アド・アストラ
10月18日 マレフィセント:ミストレス・オブ・エヴィル
11月15日 フォード vs フェラーリ
11月22日 アナと雪の女王2
12月20日 スター・ウォーズ エピソード9/ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー
2020年
2月14日 キングスマン:ザ・グレイト・ゲーム
3月6日 オンワード(ピクサーアニメ)
3月27日 ムーラン
4月3日 X-MEN:ザ・ニュー・ミュータンツ
5月1日 マーベル・シネマティック・ユニバース作品
7月24日 ジャングル・クルーズ
10月9日 ナイルに死す
11月6日 マーベル・シネマティック・ユニバース作品
12月18日 ウエスト・サイド物語
12月23日 クルエラ
2021年
2月12日 マーベル・シネマティック・ユニバース作品
5月7日 マーベル・シネマティック・ユニバース作品
7月9日 インディ・ジョーンズ5
11月5日 マーベル・シネマティック・ユニバース作品
12月17日 アバター2
2022年
2月18日 マーベル・シネマティック・ユニバース作品
5月6日 マーベル・シネマティック・ユニバース作品
7月29日 マーベル・シネマティック・ユニバース作品
12月16日 新スター・ウォーズ 1
2023年以降
2023年12月22日 アバター3
2024年12月20日 新スター・ウォーズ 2
2025年12月19日 アバター4
2026年12月18日 新スター・ウォーズ 3
2027年12月17日 アバター5