『スパイダーマン:スパイダーバース』が記録的ヒット!『移動都市』は苦戦 | ぶっちゃけシネマ人生一直線!❁

『スパイダーマン:スパイダーバース』が記録的ヒット!『移動都市』は苦戦

 

 


先週末の米国興行は、批評家から大絶賛され、スパイディファンからも圧倒的支持で迎えられている『スパイダーマン:スパイダーバース』が3536万ドルで華々しく首位デビュー。12月公開のアニメ作品のオープニング興収としては『SING/シング』を抜いて歴代1位となった。観客満足度も高いのでリピーターを獲得できれば息の長い興行が期待できそう。ソニー・ピクチャーズは早くも続編やスピンオフを検討している。2位は『グラン・トリノ』以来10年ぶりとなるクリント・イーストウッドの監督・主演作『運び屋』の1750万ドル。90歳の老人による麻薬の運び屋をイーストウッドが演じた実録ドラマで、イーストウッド監督作品としては『ハドソン川の奇跡』『スペース・カウボーイ』に次ぐ歴代3位の出足となった。ロッテントマトは78レビューで60%の評価。『グリンチ』の累計米国興収は2億3946万ドル、世界興収は3億7456万ドルを記録。3週連続首位だった『シュガー・ラッシュ:オンライン』は4位に。累計米国興収は1億5414万ドル、世界興収は2億8508万ドル。

 

 

苦いデビューとなったのは、5位の『移動都市/モータル・エンジン』でオープニング興収はわずか755万ドル。ピーター・ジャクソン製作で大々的に宣伝していた同作だったが、ロッテントマトでは27%(観客評価59%)の支持しか得られておらず、製作費1億ドルの回収は難しくなった。『デッドプール2』をPG-13向けに再編集し、新撮シーンも加えた『ワンス・アポン・ア・デッドプール』は圏外11位デビュー。『デッドプール2』のロッテントマトは83%(観客評価85%)の高評価だったが、毒を抜いた『デッドプール』は世間には凡庸に映ってしまったのか、こちらは54%(観客評価52%)と不評。『ボヘミアン・ラプソディ』の全世界興収が6億3664万ドルに到達した。

 

 

 

今週末はいよいよ『トランスフォーマー』シリーズ最高傑作と評判の高い『バンブルビー』、前売りチケットがバカ売れしている『アクアマン』、古き良きディズニーメルヘンの魅力が詰まった『メリー・ポピンズ リターンズ』、そしてロバート・ゼメキス監督の一風変わった実録ファンタジー『Welcome to Marwen』といった強力タイトルが激突。いずれも評価の高い作品なので、どれが首位を獲得できるのか注目されている。

 



 

 

日本では年末アニメが対決。『ドラゴンボール超(スーパー) ブロリー』が『映画 妖怪ウォッチ FOREVER FRIENDS』『グリンチ』に余裕で打ち勝ち、1位をゲット。DBファンの評価も上々でYahoo!映画では現在4.18点となっている。50億円突破も期待できそう。『ボヘミアン・ラプソディ』は上映6週目にして2位をキープ。その勢いは衰えず、ついに53億円にまで到達。2018年公開作品では『グレイテスト・ショーマン』を追い抜いて2位に入り、今年は20世紀フォックスの音楽・ミュージカル映画の当たり年であることを印象づけた。賛否が分かれている『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』の累計興収は46億円超え。イルミネーションアニメの新作『グリンチ』は5位スタート。