ディズニー会長、『スター・ウォーズ』映画の毎年公開やめます! 問題はそれだけ? | ぶっちゃけシネマ人生一直線!❁

ディズニー会長、『スター・ウォーズ』映画の毎年公開やめます! 問題はそれだけ?

 

 

 

ディズニーCEOのボブ・アイガーは、2019年公開予定の『スター・ウォーズ エピソード9』以降の『SW』シリーズの公開ペースを見直すことをHollywood Reporter誌のインタビューで明かした。以前、『SW』スピンオフの製作を保留する噂が流れたが、その情報についてディズニーは「不正確」と否定していた。キョロキョロ

2012年にディズニーがルーカスフィルムを買収し、2015年の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の公開を皮切りに、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ ストーリー』、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』と毎年欠かさず『スター・ウォーズ』映画を公開している。

『ローグ・ワン』までは興行、作品評価ともに順調だった『SW』だったが、歯車が狂い始めたのが昨年末に公開された『最後のジェダイ』だ。同作の米国興収は6億2018万ドルと立派な成績を上げているが、これは前作『フォースの覚醒』の興収比66%。観客の作品評価も芳しくなく、『フォースの覚醒』ほどにリピーターを獲得できなかった。ファンの間で“『SW』疲れ”が生じている中、そのわずか5ヶ月後に『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』が公開されたが、米国興収はわずか2億1376万ドルという『SW』シリーズの実写映画でワーストを記録。SWファンの間では「いくらなんでも作りすぎ」という批判が起こり、深刻な『SW』離れが起こってしまったのである。
ショボーン


ファンが『SW』から離れていった原因となった『最後のジェダイ』



この批判についてボブ・アイガーは「公開時期を決めたのは私です。今後は(公開の)ペースを落とすことになるかと思いますが、それは『スター・ウォーズ』の映画をもう作らないという意味ではありません。今は『エピソード9』の製作に追われていますし、『ゲーム・オブ・スローンズ』のクリエイターが企画している新作もあります。ただ、私たちはJ・J(エイブラムス監督による『EP9』)の作品の次に何を作るべきか考えている段階です。作品の量や公開のタイミングは今まで以上に気を使うことになるでしょう。私にはその責任があります」とコメント。ここではライアン・ジョンソン監督による新3部作について触れなかった。

 

 

ボブちん、「ちょっと作りすぎちゃったね。みんなゴメンね」




現在は、J・J・エイブラムス監督による『スター・ウォーズ エピソード9』が2019年12月20日米国公開が決まっているが、それ以外にもライアン・ジョンソン監督による新3部作、『ゲーム・オブ・スローンズ』のクリエイターであるデイヴィッド・ベニオフとD・B・ワイス製作の新サーガ、さらにはスピンオフ第3弾(ボバ・フェットもしくはオビ=ワンもしくはヨーダが主人公?)が企画されている。『EP9』以降はどれが製作され、どの時期に公開されるかは全く分からない。2019年スタートのディズニー動画配信サービスで配信予定のジョン・ファヴロー製作総指揮による『SW』実写版ドラマシリーズについては言及していないが、これはスケジュール通りで進行していると思われる。



あまりの批判殺到で嫌気が差して一部のフォロワーをブロックし、

「クソ野郎どものブロック開始。チョ~~気持ちいい!」と喜んでた監督に

『SW』新作を任せちゃって大丈夫ですかね、Twitterの言動に厳しいディズニーさん




ディズニー『SW』がスタートした頃は毎年『SW』映画が観られる!と無邪気に喜んでいたファンが多かったが(僕も含め
チュー)、問題なのは公開スケジュールよりも作品そのものの“質”だ。個人的には十分合格の出来と評価している『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』はルーカス『SW』愛が強すぎたせいもあり「こういう『SW』が見たいわけじゃない」と批判しているファンも結構多い。初のスピンオフである『ローグ・ワン/スター・ウォーズ ストーリー』は世評は高いものの、個人的にはクライマックスにたどり着くまでの展開があまりに退屈で映画全体のバランスの悪さを感じた。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は説明するまでもなく、致命的な欠点が多すぎてもう一度作り直してほしい問題作だったし、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』は『SW』っぽさを感じさせつつも「特に不満はないけど格段に面白かったわけでもない」という突き抜けたものがなく、燻りだけが残った。『SW』映画はどのエピソードも賛否が分かれるシリーズなのだが、それにしても近作の2本は誰がどう見ても“不備”が目に付いてしまい、お世辞にも成功した『SW』映画とは言えなかった。えー


いや、つまんなくはないんだけどテンションがガン上がりするほどでもない

なんだかフツーだった『ハン・ソロ』。『SW』で「1回でいいや」思わせちゃうのはどーよ




別の監督にクライマックスを撮り直させたり(ローグ・ワン)、「私が撮るなら脚本はイチから全部書かせて」とワガママを貫く経験値の浅い監督に任せたり(最後のジェダイ)、監督が交代しても公開日を延期せずたった1ヶ月で急ごしらえ的に撮り直したものを『SW』映画として売り出したりと(ハン・ソロ)、製作体制そのものが問題であり、事あるごとに監督交代ばかりしている製作現場は安定しているとは言い難い(これにはキャスリーン・ケネディのプロデュース力も疑問視されている)。その問題点をしっかりと立て直さないと、今後もディズニーによる“粗製濫造した『SW』もどきな映画”を見せ続けられることになりかねない。ディズニーSWになってまだ3年なのに早くも揺らぎ始めている『SW』ブランドを立て直すことができるのか。褌を締め直すことになるこれからのディズニー『SW』の行方を見守っていきたいもんデス。



『SW』最後の希望となったJ・J・エイブラムス。本当に頼んまっせ!