ショック!ジェームズ・ガンが『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』監督をクビに | ぶっちゃけシネマ人生一直線!❁

ショック!ジェームズ・ガンが『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』監督をクビに

 



昨日、一番驚かされた映画ニュースはやはりコレだ。


米ウォルト・ディズニー・スタジオがジェームズ・ガン監督とのビジネス関係を完全に断った。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』の監督を降板させ、今後はディズニー作品にガン監督は起用しない、つまり「ディズニーから永久追放」をディズニー会長のアラン・ホールが宣告したのだ。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズを世界的にヒットさせたガン監督が一体何をしでかしたというのか?


それは2008~12年頃にガン監督が投稿したツイートの内容が不謹慎、不適切なものだったからというのがクビにした理由だ。ガン監督はかつて小児性愛やレイプを容認し、テロや障害者に関する過激なジョーク発言を繰り返していた。それがなぜか今になって掘り起こされ、ディズニーはこれを問題視。アラン・ホールは「ジェームズの攻撃的な姿勢やコメントは弁明の余地がなく、我々のスタジオとは価値観が全く合いません。よって彼とのビジネス関係を解消しました」とコメントした。




8年以上前のツイートがなぜ今になって注目されてしまったのか。親トランプ派で保守系コメンテーターでジャーナリストのジャック・ポソビエックがガン監督の過去の「いかがわしいツイート」を集めてTwitterに載せ、それを保守派のニュースサイト、The Daily Callerが報じたのだ。実はガン監督はドナルド・トランプ大統領を厳しく批判してきたことでも知られており、ポソビエックの“標的”となってしまった。ちなみにポソビエックは以前、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』について「スター・ウォーズは女に乗っ取られるまでは素晴らしかった」と発言し、女性差別と批判されたことがある。あろうことかこんな男の標的に遭ってしまったのである。




ガン監督は過去のコメントについて「昔の自分は挑発的な人間でタブーな作品を作って、過激なジョークを口にしていました。私は成長し、良い人間になったとは言わないが、昔の自分とはもう違います。世間の反応欲しさに過激なことを言う日々は終わっています。年月が経っても自身の振る舞いには私にすべての責任があります。今回の受け入れを理解し、業界の方々、それ以外の方々に心からお詫びを申し上げます。皆さんに愛をこめて」と謝罪した。米サンディエゴで開催中のコミコンに新作のパネル・ディスカッションで登壇する予定だったが、それも取りやめになっている。




この件について世間の反応はざまざまだ。確かにツイートの内容は、今のガン監督のイメージからは考えられない、ジョークにしても全く笑えないものばかりだ。映画界入りする前の素人発言ならまだしも、既に映画クリエイターとして活躍している時代のコメントである。ガン監督にも落ち度はある。それ以前にその問題のツイートをなぜ残したままだったのか悔やまれる。こういう歪んだ考えを持った人にディズニー/マーベル映画を撮ってほしくないという更迭支持派もいる一方で、過激とはいえ過去の発言で、才能あるクリエイターを締め出すやり方には納得できないと声を上げるファンも多い。これがもし『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の監督に起用された2014年以降のツイートなら、ディズニーの考えも理解できるが、さすがに完全決別は少々行き過ぎた処置だと個人的にはそう感じる(恐らく問題を起こされる前に早く手を打ったほうがいいというディズニー側の事情も見え隠れするが)。




『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのドラックス役のデイヴ・バウティスタは「今言いたいことはジェームズ・ガンは私が会ったことのある人の中で、愛情にあふれ、思いやりを持った人です。彼は過ちを犯しました。しかし私たちは皆、過ちを犯します。今回の処遇について正しいとは思えない」とガン監督を擁護している。




では今後『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』を誰が引き継ぐのか。ジェームズ・ガンが書いた脚本を使うのか、それともイチから仕切り直すのか。ガン監督独特の毒っ気のある笑いやユーモアのセンス、素晴らしい音楽センスが作品クオリティに大きく影響した『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の新作だけに、そう簡単に代わりが見つかるとも思えない。秋からのクランクイン、2020年公開のスケジュールに影響出ることは必至だ。



ネット上では・・・・・ジェームズ・ガン監督をフォローする意見が圧倒的に多かったです。


「すごく残念。ガン抜きの『ガーディアンズ3』は観る気が起こらない」


「元々そんな男だったのに何を今更。意味が分からない」

「ディズニー、もうヤバくないか?」

「進行形じゃないし、せめて協議など設けてワンチャンあげてもよくない? ディズニーはそういうことは厳しいのは知ってるけど脚本まで書いてる人を切るのは作品への影響は計り知れない」

「過去の発言内容を擁護するつもりはまったくないけど、それでもガン監督じゃなきゃ嫌だーー!!!」


「映画監督やってる人なんて頭おかしいぐらいが丁度良いんだよ。凡人に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は撮れない」

「ガン監督の“毒っ気“のあるところがこのシリーズの面白さなのに。ディズニーはこの映画を台無しにしたいの?」

「ていうか1作目任せる時点でジェームズ・ガンがどういう人間か知ってたはずでは? でないとディズニー、アホすぎる」

「こりゃ『スター・ウォーズ』の二の舞になるな」


「SNSなんかやるもんじゃない」

「最近は日本でも海外でも気にくわない奴の大昔の発言を掘り起こして叩くのが流行ってんだなあ。この流れはいずれものすごく面倒なことを引き起こしそうな気がする」


「一寸先は闇」
 

「こういう発言を平気で出来る人間性は最悪だと思う。ただ才能は別だと思うんだけど。でもこのまま使ったら大問題に発展するのは目に見えてるから切ったんだろうね」

「小児性愛の肯定はさすがにNGだろ」

 

「昔のジェームズ・ガンはトロマ映画に毒されてただけだと思う」

「なんでもコンプライアンス縛りの世の中」


「またしょうもないツイートでと思ったら結構ドン引きする内容だったから、ディズニーもクビにするのは仕方ないと思う。レイプが最高な理由とか語っちゃってるし」


「1人の人間の功績よりもポリコレか。ディズニーらしいわ」

「ロケットは劇中でもっと酷いこと言ってなかったか」


「時代が厳しすぎる」

「そもそも、アーティストは聖人君子みたいな人ばっかりなんですかね」

「ファンの力でなんとかするしかない」

「映画の関係者じゃない人間がやり玉にあげてきたってのが納得できん」

「身から出た錆とはいえ、映画はストーリーが同じなら誰が撮っても変わらないとでも思ってそうな上の人間の判断は最悪だな」