ジェイムズ･キャメロンが『ターミネーター』を新３部作として立ち上げ？ シュワも続投か!?

現在、４本の『アバター』続編の製作で大忙しのジェイムズ･キャメロン監督だが、気になるもう１作のシリーズ映画『ターミネーター』についてオーストラリアのニュースサイト、News.com.auで語った。

『ターミネーター：新起動 ジェ二シス』の興行的失敗により、トリロジー計画を取りやめた米パラマウント。現在、プロデューサーのデヴィッド･エリソンが『ターミネーター』新作の権利を所有しているが、2019年にはキャメロンに戻ることになっているのは以前にも報じた通り。『デッドプール』のティム･ミラー監督を起用して『ターミネーター』６作目が製作されると報じられていた。また、エリソンが年内にも新作について発表があると一部のメディアで発言。「シリーズの今後の未来はとても明るいものだ。『T2』以来のファンが望んでいたものになる」とシリーズファンの期待をあおっていた。

キャメロンは「著作権法によりあと１年半で権利が私のところに戻ってくる。現在、権利を持っているエリソンと何が出来るのか話し合っているところだ。今のところ３部作として新たなストーリーが出来上がりそうなんだ」と、なんと３部作で企画していることを明言。具体的なストーリーや構想は不明だが、『ターミネーター３』『４』『新起動』は当然のようになかったものにされ、『ターミネーター』『２』の続編というよりも、「新たなストーリー」と言っていることから、新設定で物語が始まるリブートの方向で動いているようだ。無人偵察機やドローン、人工知能など、一昔前よりもかなり映画の世界に近づいてきている現実社会のテクノロジーにおいて、『ターミネーター』を今作ることの意義を探っている最中なのだと言う。アーノルド･シュワルツェネッガーの出演も予定しているようで、今度こそシリーズファンが求めていた『ターミネーター』がアイル･ビー･バックしてくれそうなのだ。

また、これまで自分が関わっていない『ターミネーター』シリーズについてあまり語らなかったキャメロン。しかし最新作の『ターミネーター：新起動 ジェ二シス』だけは「これは僕にとっての３作目だ」と、珍しく公開直前のプロモーションで公言していたが、作品評価は絶不評だったことはご存知のとおりで、世間からは「キャメロンのお墨付きも全く信用できない」と言われる始末。この件についてキャメロンは「アーノルドとは33年もの長い付き合いの親友だから、彼のことを考えると否定することはできなかったんだ。ただ、みんなもう分かってると思うけど、僕が関わっていない『ターミネーター』にはそれほど敬意を抱いていないよ」と、『ターミネーター３』オファー時も「『ターミネーター』で語る物語は２作で完結している」と頑なにシリーズ化に反対だったキャメロンは、他の３作品についてやはり「認めていない」ようだ。

新たに立ち上げる『ターミネーター』新トリロジーにティム･ミラー監督が本当に関わっているのかはこの場では明言しなかったが、エリソンが年内にも行うと予告している公式発表を待ちたい。