『スター･トレック』のアントン･イェルチンが自宅で事故死！

若手実力派俳優アントン･イェルチンが現地時間19日に自宅で亡くなっているところを発見された。27歳。自宅を出る際、エンジンをかけたまま車から降りた彼は、いきなり後ろ向きに動き出した車と門の間に挟まれた状態で死亡していたという。

ソビエト連邦ロシア連邦共和国レニングラード（現在のサンクトペテルブルク）に生まれ、生後間もなく両親と共に難民としてアメリカに移住してきたイェルチン。幼い頃から演技に興味を示し、2001年のスティーヴン･キング原作の映画化作品『アトランティスのこころ』で注目され、ニック･カサヴェテス監督の青春犯罪劇『アルファ･ドッグ　破滅へのカウントダウン』やロバート･ダウニー･Jrと共演した学園コメディ『チャーリー･バートレットの男子トイレ相談室』、ブレット･ラトナー監督編に出演したオムニバス映画『ニューヨーク、アイラブユー』といった話題作に出演。そして2009年のJ･J･エイブラムス監督によるリブート版『スター･トレック』のチェコフ役や、『ターミネーター４』のカイル･リース役で一気に知名度を上げた。

その後も、ジョディ･フォスター監督作『それでも、愛してる』、堀北真希、松山ケンイチらと共演した日本映画『誰かが私にキスをした』、3Dでリメイクしたヴァンパイア・ホラー『フライトナイト／恐怖の夜』、ジム･ジャームッシュ監督の異色ラブ･ストーリー『オンリー･ラヴァーズ･レフト･アライヴ』、死者の存在が見える青年を演じた『オッド･トーマス　死神と奇妙な救世主』、俳優ウィリアム･H･メイシーの監督デビュー作『君が生きた証』、ニコラス･ケイジと共演したサスペンス･アクション『ラスト･リベンジ』、ジョー･ダンテ監督のホラー･コメディ『ゾンビ･ガール』など幅広いジャンルの作品に出演。アニメ『スマーフ』シリーズでは声優にも挑戦していた。

シリーズ第３弾『スター･トレック BEYOND』の公開が間近に迫った中での突然の訃報。本当にショックでなりません。ご冥福をお祈りします。

『アトランティスのこころ』