BDレビュー42『カーズトゥーン／メーターの世界つくり話』●ヘンテコ日本の東京編が面白い！

『カーズ２』の公開を記念して
スピンオフ作のブルーレイを復習レビュー!!

ブルーレイ視聴記　４２
カーズトゥーン／メーターの世界つくり話
ウォルト･ディズニー･スタジオ　3990円（2011年4月20日発売）　

■2008～09年アメリカ
■監督：ジョン・ラセター他
■声の出演：ラリー・ザ・ケーブル・ガイ
　　　　　　キース・ファーガソン
　　　　　　グイド・カローニ

ＢＤ仕様
●本編35分＋特典48分
●ビスタサイズ
●メニュー画面：動画
●音声
　英語　　6.1ch　dts-HDマスター・オーディオ
　日本語　6.1ch　dts-HDマスター・オーディオ
●字幕
　日本語／英語／日本語吹替用
●MPEG 4-AVC／２層ディスク
●９チャプター

●作品レビュー
『カーズ２』の前日談的エピソードは必見！

CSのディズニーチャンネルやテレビ東京のディズニータイムなどで
放送されたメーターを主人公にしたスピンオフ・アニメ。

７エピソードが放送済みだが
DVD、BDだけしか観られない２エピソードも収録。

各話３～５分、９エピソード全35分の短編作品で、
劇場版が少し大人向けなストーリーなら
本作は子供向けのドタバタ劇になっている。

メーターのホラ話をマックィーンが聞いているというのが毎回のスタイルで、
メーターがスタントマン、消防士、レスラー、UFO、闘牛士、宇宙飛行士、
ロックスター、探偵、ドリフトレーサーになって珍騒動を繰り広げる。

一番面白かったのは『東京レース』編。
これだけディズニーアニメ『ボルト』と同時上映された作品で、
メーターが東京へやって来て『ワイルド・スピードX３』よろしくな
ドリフトレースを繰り広げるというもの。

和食店“ハリーハウゼン”（映画ファンニヤリ）の店内に
『モンスターズ・インク』のマイクとサリーがひょっこりいたり、
『となりのトトロ』のネコバスに似た改造車が映ったりと、
ピクサーのお遊びネタの発見も楽しい。

忍者ならぬ“忍車”が襲って来たり、
日本の警察はなぜかドーナツ好きだったり、
エンディング・ロールはなぜか韓国語だったり、
ハリウッドが描くヘンチクリンな日本描写が相変わらず多いのはご愛嬌（笑）。
東京上陸シーンに流れる日本語交じりの意味不明な歌が笑える。
♪ジカンモ　ワスレテ　ハジケテ～

日本が舞台となる『カーズ２』の
“前章編”として観たら面白いかも。

収録タイトル（青字はソフトのみの収録）
・メーターザ・スタントカー
・レスキューチームメーター
・モンスタートラックメーター
・UFM 未確認飛行メーター
・闘牛士メーター
・ヘヴィメタルメーター
・メーターの東京レース
・ムーンメーター
・名探偵メーター

●本編レビュー
映画版に劣らない車体の光沢感が美しい

当然だがブルーレイでの美しさは格別。
予算が限られていたせいもあってか
映画版『カーズ』ほどの緻密な描写力はないが、
それでも車体の光沢感や鮮度、精細感は
映画版ＢＤに勝るとも劣らない。

音は英語、日本語共にdts-HDマスター・オーディオ。
大味なサラウンドがドタバタの面白さをより際立たせている。

●特典レビュー
『ＢＴＴＦ』のような幻のエピソードもあった

カリフォルニアのディズニーランドでは
2012年のオープンに向けて「カーズランド」という新アトラクションが
建設中なんだとか。日本でもオープンしてほしい。(４)

未公開シーンでは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』っぽい
タイムトラベル・エピソードが考えられてたことも判明。
ボツになったストーリーボードでスタッフが解説する。(６)

ストーリーリールは３エピソードのみ

完成本編とストーリーボードの比較映像を
ピクチャー・イン・ピクチャーで楽しむことができる。（８）

特典一覧
１　ピクサー秘話：マックィーンの地図
２　ピクサーへの道：レイアウト
３　メーター徹底解剖
４　登場！『カーズ』のアトラクション
５　メイキング・オブ『カーズトゥーン／メーターの世界つくり話』
６　未公開シーン
　　-ロブ・ギブスによるイントロダクション
　　-ランウェイ・メーター
　　-メーターのスタント
　　-タイムワープ
　　-カー・ニバル
　　-ドリフト対決
７　なんちゃって予告編「名探偵メーター」
８　カーズトゥーンのストーリーリール
　　（※完成版／ストーリーリール／ＰｉｎＰで選択視聴可能）
　　-メーターザ・スタントカー
　　-UFM 未確認飛行メーター
　　-名探偵メーター