シネトーク24「プリンス・オブ・ペルシャ」●ストレートな面白さが魅力の冒険エンタメ!
映画バカコンビ
てるお と たくおの
ぶっちゃけシネトーク
映画好きな2人が話題作を斬る!・・・・ほどでもないシネマトーク
第24回
「プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂」の回
監督:マイク・ニューウェル 製作:ジェリー・ブラッカイマー
出演:ジェイク・ギレンホール/ジェマ・アータートン/ベン・キングズレー/アルフレッド・モリナ/スティーヴ・トゥーサント/トビー・ケベル/リチャード・コイル/ロナルド・ピックアップ
117分/シネスコサイズ/ウォルト・ディズニー配給(2010年5月28日公開)
!!! ネタバレしてますのでご注意を
ギレンホールの肉体美を見て抱かれたいと思った女性は多いはず(笑)
たくお 「いやあ、面白かったなあ。全米では大コケだって聞いてたから期待してなかったけど、いい意味で裏切られたよ。これぞエンタメ映画!」
てるお 「さすがブラッカイマーだけにしっかりと作られている」
たくお 「テンポも悪くないし、ヘンに奇をてらわず直球な展開で最後まで飽きずに楽しめた。『アラジン』っぽい雰囲気もいい」
てるお 「元ネタは1989年からアメリカで発売されている同名ゲームなんだってね」
たくお 「映画の原案となったゲームは2004年に発売されたPS2版らしいよ」
てるお 「へえ、そうなんだ」
たくお 「映画はハッピーエンドなんだけどどこかちょっと切ない」
てるお 「ディズニーらしい安心感があるね。時間が遡れる砂の小道具としての使い方もうまい」
たくお 「スピード感あるアドベンチャーだけでなく、主人公と絡む魅力あるサブ・キャラや真犯人の謎解きなど、ゲーム的要素も盛り込まれている」
てるお 「謎解きと言っても犯人はのっけから分かったけどね。キングズレーじいさんはいかにも怪しさプンプンだったし(笑)」
たくお 「驚いたのがナヨナヨ系俳優だったジェイク・ギレンホールのビルドアップされたあの肉体美!」
てるお 「『ブロークバック・マウンテン』の繊細なゲイ青年とは思えないね」
たくお 「本作で惚れ直した女性ファンもけっこういるらしいよ」
てるお 「6か月もかけて肉体改造したんだとか」
たくお 「あんなボディを見せられちゃ女性なら誰でも抱かれたくなるだろうな(笑)」
てるお 「これまでドラマ作品が多かったギレンホールも、やればできるじゃんというサプライズはあったね。パルクールを駆使した立ち回りはさすがだし、アクロバティックに壁をヒョイヒョイ登っていくシーンも見事だった」
たくお 「ヤマカシもビックリな華麗な技で魅せてくれる。冒頭の少年時代のシーンは『スラムドッグ・ミリオネア』よろしくな逃走劇もあるし」
てるお 「数々のアクションを見事にこなしてはいるけど、ただ、ギレンホールってどうもカリスマ性というか、ヒーローとしてのオーラがあまりないんだよね」
たくお 「いや、オーラがないからこそ彼で良かったと思うよ。知名度が高くない俳優だと逆にキャラクターが活きてくることが多い。もし超有名スターを起用してたらキャラを殺しかねないしね」
てるお 「なるほどね。で、ヒロイン役のジェマ・アータートンはどう?」
たくお 「『タイタンの戦い』の守護神役ではあまり思わなかったけど、キレイな女優さんだね」
てるお 「そう? あんまり美人だと思わないんだけどなあ。どっちかというと助演クラスで魅力を発揮する女優さんなのでは?」
たくお 「はじめはヒロインの魅力としてはもうひとつかなという気がしたけど、物語が進むにつれてキャラに感情移入できたし、映画が終わった時はジェマでよかったと思った」
てるお 「まあ、ツンデレなじゃじゃ馬っぷりは悪くないけど。でも王女って感じじゃなくて、どっちかというと王女の付き人タイプなんだよね、ジェマは(笑)」
たくお 「ダスタンもタミーナもやっぱり一流スターでないほうがいいよ。これがもしブラピ&アンジーだったら映画が俳優負けしちゃうと思う(笑)」
ディズニーの宣伝不足でイマイチ浸透してないのが惜しまれる
たくお 「存在感のある個性的なサブ・キャラもストーリーを盛り上げていた」
てるお 「ダチョウを愛する小悪党の商人アマールがいいね。彼が<ドクター・オクトパス>だって全然気づかなかったよ。これぞメイクアップ技術の賜物(笑)」
たくお 「僕も全く気付かなかった。憎めないキャラだよね。ダスタンに敵対心を抱いていたナイフ使いのンバカも、最後にイイところをもっていくし」
てるお 「ダスタンのために彼らが自ら犠牲を払って戦う場面はちょっと泣かせる」
たくお 「でも結局、ダスタンが時間を戻しちゃったから彼らは生き返っちゃうんだけど」
てるお 「・・・・・・・あ、そうか! じゃ今頃はまたダチョウ・レースを楽しんでるのか(笑)」
たくお 「あのダチョウ・レースは監督がどうやって撮ればいいか分からず、ロバ・レースに変えたがってたらしい」
てるお 「ロバのレースじゃ面白みに欠けるなあ~」
たくお 「ダスタンと兄弟王子との疑心暗鬼なドラマも本作のいいアクセントになっている」
てるお 「最後はダスタンの容疑も晴れて、兄弟そろって仲良しこよしで終わるのもディズニーらしい」
たくお 「毒殺された王も生き返り、結局、王の座を狙っていたニザムの野望は打ち砕かれてしまう」
てるお 「時間をすべて巻き戻して、めでたしめでたしという片づけ方はちょっと拍子抜けしたけどね(笑)」
たくお 「苦笑したのがダスタンたちがアラムートを侵攻する理由」
てるお 「大量の破壊兵器の密輸と製造の情報をつかんでの侵攻という展開は、明らかにアメリカのイラク戦争を皮肉っている」
たくお 「古代ペルシャが舞台でありながら、ストーリーにどこか現実味を帯びているね」
てるお 「いつの時代も戦争は侵攻する側の一方的な理由で始まるということ」
たくお 「それが誤った情報だと分かってラストでダスタンがタミーナに謝罪するシーンは、イラク侵攻の過ちを率直に認めなかったアメリカへの非難にも見える」
てるお 「だからアメリカではヒットしなかったのか(笑)」
たくお 「製作費2億ドルを費やした夏の大作だけど、北米の成績は現在7300万ドルで世界興収は2億6000万ドル。ブラッカイマー映画としては不満の残る数字となった」
てるお 「ブラッカイマー製作のサマー・ムービーがコケたのは、2004年の『キング・アーサー』以来だとか。ロッテントマト評価も39%とあまり芳しくない」
たくお 「観たら純粋に面白い作品なんだけどなあ」
てるお 「日本でも初登場2位でその後の興収ランクはどんどん落ちてる」
たくお 「あまり宣伝されてないからほとんど世間に浸透してない。ディズニー・ジャパンのやる気がイマイチ感じられないなあ」
てるお 「『アリス・イン・ワンダーランド』に広告料の大半を使っちゃったんだろう」
たくお 「『アリス』なんかDVD・BD発売が決まってるのに『大ヒット公開中!そしてDVDも8月発売!』ってまだCM流してるし。映画とDVDが一緒になってるCMって初めて見たよ(笑)」
てるお 「『アリス』の陰に隠れてしまった『ペルシャ』はちょっとカワイそう。劇場の大スクリーンで観るべき映画だと思う」
たくお 「同感!」
●「プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂」に払ってもいい料金
てるお 1100円
たくお 1300円
「プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂」 ★★★★
- プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂 オリジナル・サウンドトラック/サントラ
- ¥2,600
- Amazon.co.jp
- プリンス・オブ・ペルシャ 公式ガイドブック/著者不明
- ¥1,785
- Amazon.co.jp
- プリンス・オブ・ペルシャ 時間の砂 公式ガイドブック/著者不明
- ¥1,470
- Amazon.co.jp
- プリンス・オブ・ペルシャ/ユービーアイ ソフト
- ¥7,329
- Amazon.co.jp
- プリンス・オブ・ペルシャ 忘却の砂 特典 攻略ガイドブック付き/ユービーアイ ソフト
- ¥7,329
- Amazon.co.jp
- プリンス・オブ・ペルシャ/ユービーアイ ソフト
- ¥7,329
- Amazon.co.jp
- プリンス・オブ・ペルシャ 忘却の砂 特典 攻略ガイドブック付き/ユービーアイ ソフト
- ¥7,329
- Amazon.co.jp
- プリンス・オブ・ペルシャ 忘却の砂/ユービーアイ ソフト
- ¥5,229
- Amazon.co.jp
- プリンス・オブ・ペルシャ~時間の砂~/ソニー・コンピュータエンタテインメント
- ¥7,140
- Amazon.co.jp
- プリンス・オブ・ペルシャ Xbox 360 プラチナコレクション/ユービーアイ ソフト
- ¥2,940
- Amazon.co.jp
- プリンス・オブ・ペルシャ 二つの魂/ユービーアイ ソフト
- ¥7,140
- Amazon.co.jp
- プリンス・オブ・ペルシャ ケンシ ノ ココロ/ユービーアイ ソフト
- ¥7,140
- Amazon.co.jp
- プリンスオブペルシャ/日本コンピュータシステム
- ¥9,240
- Amazon.co.jp
↓ よろしければポチッとご協力よろしくお願いします!