どーでもいいシネトーク 4●「K-20 怪人二十面相・伝」(DVD) | ぶっちゃけシネマ人生一直線!❁

どーでもいいシネトーク 4●「K-20 怪人二十面相・伝」(DVD)


ブルーレイ&シネマ一直線

 

 

映画バカコンビ
てるおたくお
どーでもいいシネトーク

 

 

 

映画好きな2人が話題作を斬る!・・・・ほどでもない映画トーク

 



 

第4回 「K-20 怪人二十面相・伝」の回

 

 


金城武主演のエンタテインメント・アクションの
DVDリリースを機に、てるおとたくおが鑑賞。さてさて・・・・

 

 

 

 

 

 

めっちゃネタバレしてますので、ご注意くださいませませ

 

 

 

 



ブルーレイ&シネマ一直線
 


監督が佐藤嗣麻子と聞いて正直、不安だったけど・・・・・

 

たくお 「DVDで初めて観たんだけど、全く期待してなかったのですごく面白かった。劇場で観れば良かったとちょいと後悔」


てるお 「僕は劇場で観てたから2度目」


たくお 「てるおはどうなの? この映画」


てるお 「1800円出して観たら『なかなか面白いじゃない』、400円のレンタルで観たら『すっげえおもしれえじゃん!』てな感じ」


たくお 「なるほど(笑)。でも邦画でこれだけのエンタメが作れれば立派じゃない?」


てるお 「邦画のエンタメ・アクションって、ベタくさくてどこかカッコ悪いイメージがあるんだよ


たくお 「ハリウッドのマネをするのが精いっぱいで、なかなか面白いものに巡り会えない」


てるお 「脚本も大事だけど、アクション映画は基本は形から入らないと。映像、音楽、ストーリーのメリハリ、テンポ。間の悪い演出で作品の“空気感”を台なしにすることがよくあって、なんて貧乏くせえアクション映画なんだ! といつも怒りながら劇場を後にする(笑)」


たくお 「そうね。日本では『T4』や『トランスフォーマー』が作れない理由もこういうところにあるんだろうね」


てるお 「ま、市場の規模も格段に違うけど。センスのない監督が大掛かりなアクションを撮ると無残なことになる。例えば同じ題材の『少林サッカー』と『少林少女』の出来の落差を比べても一目瞭然でしょ」


たくお 「そういった意味では『K-20』は邦画のエンタメ・アクションに希望の光を射したと言ってもいいのでは。世界に誇れるジャパン・アクションであると」


てるお 「世界に誇れるかは“?”だけど(笑)。でも、この映画の企画を聞いた時、監督が佐藤嗣麻子と知って正直不安だった


たくお 「どうして?」


てるお 「これまでの監督作って『エコエコアザラク』シリーズ('95、'96)ぐらいしかないじゃん。そんな人にこんな大作を任せて大丈夫かと


たくお 「僕はあの映画好き。美少女学園ホラーの中ではダントツのトップ!」


てるお 「えらくジャンルが限定されてるな(笑)。主演の吉野公佳はいいコだったよね。MUTEKIのAVを買おうかなあ」


たくお 「おいおい、話がズレてる(笑)」


てるお 「でも佐藤監督はいい意味で裏切ってくれた。ストレートなエンタメ・アクション映画に仕上げた手腕は十分に評価できるよ」


たくお 「同感。女性監督でここまでのアクションをやってくれたら満足だ」

 

 

 

 


ブルーレイ&シネマ一直線

 

邦画にしてはアクションの盛り上げ方がなかなかうまい

 

たくお 「原作は北村想 が1989年に発表した『完全版 怪人二十面相・伝』なんだよね」


てるお 「原作は読んでないけど、監督はかなりイジッたらしい。舞台を第二次世界大戦が起こらなかった架空都市・帝都にしたんだよね」


たくお 「そのおかげでストーリーに広がりをもたせている。冒険色をさらに強めたのも正解」


てるお 「原作じゃ二十面相はもっといろんなものに変装するんでしょ。郵便ポストとかにも化けちゃう(笑)」


たくお 「T-1000かよ(笑)。でも映画版ではそこが不満だったな。『ルパン三世』みたいにもっと変装で騙し合って盛り上げてほしかった


てるお 「僕もそう思った。映画じゃ要潤、鹿賀丈史、嶋田久作の“三面相”だけだし。嶋田は帝都つながりでちょっと笑ったけど。金城も仲村トオルにしか変装してないし」


たくお 「金城くんは電気修理屋にも変装してたじゃない」


てるお 「あれは変装なのか?」


たくお 「でも本当にすごかったのは國村準演じる泥棒の源治さん。警察から金城くんを救出する時に、橋ごと警察車両を盗んじゃう」


てるお 「ある意味、二十面相よりもすごい技を持ってる。ただ、源さんの大掛かりなカラクリを見せるのはあのシーンだけなのがもったいない。クライマックスでもなんか仕掛けを見せてほしかった」


たくお 「そうね。泥棒になる前の金城くんはハトを出すのが精いっぱい


てるお 「『レッドクリフ』といい、金城はハトと縁があるなあ(笑)」


たくお 「サブキャラもそれぞれ個性的で、ストーリーを盛り上げてたね」


てるお 「松たか子のベタベタなお嬢様キャラはいい味出してた。『良家の子女のたしなみです!』と言いながら、おめえはオートジャイロまで操縦するのか!と(笑)」


たくお 「仲村トオルを引き留めようとするお色気誘導作戦もベタすぎて。ウインクできてないし(笑)」


てるお 「あと高島礼子率いるお恵み聖歌隊もケッサク


たくお 「ベタだけど笑いがちょくちょく入るのがいいアクセントになってる」


てるお 「ただね、今に始まったわけじゃないけど、金城の独特のセリフの言い回し・・・・・やっぱり違和感ありますなあ(笑)」


たくお 「そこは誰もが思ってるところだけど、あえて指摘しないみたいな(笑)。もうちょっと何とかならんのかと。でも今回の金城くんはスマートなアクションで勝負ですから


てるお 「確かに。圧巻まではいかないけど、アクションの動きには感心したよ。滑らかなカメラワークで、疾走する金城の動きをピンポイントに撮る」


たくお 「そうそう」


てるお 「動きのあるアクションの盛り上げ方がヘタっぴな邦画の苦手な部分を克服してた


たくお 「特訓シーンが良かった。金城くんが鉄塔にのぼるまでを1カットで見せて、スーッと降りてくるショットへのつなぎもスムーズ。DVDのメイキングで監督が話してたけど、パルクールをアクションに取り入れたんだって」


てるお 「パルクールって?」


たくお 「特別な道具を使わずに自分の肉体だけで障害物を飛び越えたりするフランスのエクストリーム・スポーツ。有名な映画に『YAMAKASI』がある」


てるお 「なるほど。あと邦画のワイヤーワークって香港に比べたら動きが10倍ぎこちないんだけど(笑)、本作では違和感のない動きで流麗だった


たくお 「ハデなアクションになると、白組の視覚効果の見せどころ」


てるお 「白組の技術は日進月歩だな。オープニングの帝都の全景ショットのデジタル映像も圧巻だったし、クライマックスのごっついテスラー装置のビジュアルもダイナミックだった


たくお 「まさに。日本のILMとして頑張ってほしい」

 

 

 

 


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続編では家族で二十面相をやってほしい

 


たくお 「公開時は監督や金城くんがやたらと『ネタバレに注意して下さい』とPRしてたけど」


てるお 「ネタバレ厳禁っていうほど、二十面相の正体には驚かなかったけど。勘のイイ人ならすぐに分かるって


たくお 「正体が高島礼子だったらビックリだったけどね(笑)。僕は“彼”が撃たれるところで気づいた。ああ、コイツかって


てるお 「あの自作自演のシーンの意味が分からない。なんであんな回りくどいことをやってるんだ?


たくお 「金城くんたちにテスラー装置を見つけさせて、それを横取りする策略なんでしょ」


てるお 「単純にずる賢いだけか」


たくお 「その前に『偽物の二十面相には死を』という二十面相からのメッセージがあったでしょ。金城くんに二十面相の濡れ衣を着せたまま殺して、さらに自分は死んだことになってるから松たか子の前から姿を消す。計画遂行後は二十面相の存在も消そうとしてたのでは」


てるお 「そういうことか。ちょっと納得」


たくお 「金城くんが新たな怪人二十面相となって話が終わる。アントニオ・バンデラスが新ゾロを襲名して終わった『マスク・オブ・ゾロ』とストーリーの構成が似てるなあと思った


てるお 「俺も。ほかにもいろんな映画のパロディがあった。主人公がヒロインと共にワイヤージャンプして逃げるシーンは『バットマン』や『スパイダーマン』だし。ヒロインが絶叫しているのもお約束」


たくお 「パロディというか、たまたま似ただけでしょ。ヒロインが空を見上げると建物にたたずむヒーローの姿が、というエンディングも『バットマン』だ。松たか子が金城くんに『私も一緒に』とせがむシーンは、もろ『ルパン三世 カリオストロの城』だし」


てるお 「あとキューブのパズルボックスを見て『ヘルレイザー』を思い出したのは僕だけじゃないはずだ」


たくお 「いや、君だけだよ(笑)」


てるお 「でさ、興収はどれぐらいまでいったの?」


たくお 「19億円。30億ぐらいはいっても良かったと思うけど」


てるお 「そうだね。50億円突破で浮かれてる某不良野球少年映画なんかに比べたら本作のほうが10倍面白い


たくお 「ハハハ・・・(苦笑)。興収はともかくぜひ続編をやってほしいね」


てるお 「続きを観たい。今度は金城と松たか子の間の息子も出てきて、家族で二十面相をやるという。そして死んだはずの仲村トオルも再登場。実は双子だった!みたいな」


たくお 「うわあ~、ダメダメな続編だ~(笑)」

 

 

 

 

 


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メイキングがたった25分しかないのはどうなのよ

 

たくお 「DVD<豪華版>の特典ディスクを視聴してみたけど」


てるお 「ワイヤーで鉄塔から降りるシーンは金城が吹き替えなしで実際にやってたんだ」


たくお 「本当に危険なシーン以外のスタントはけっこう本人がやったらしいよ。あと國村さんと金庫破りするシーンの撮影で、金城くんがいきなりイルカのおもちゃでふざけたり。このネタは國村さんがジャパンプレミアの舞台挨拶でも嬉しそうに語ってた」


てるお 「松たか子が金城の前で風呂から上がるシーンも吹き替えなしで彼女が演じてたんだね。金城、おいしいなあ(笑)」


たくお 「そのネタを話すときの金城くんが妙に嬉しそう(笑)」


てるお 「にしても、メイキングがたった25分しかないのはどうなのよ。これだけの大作なんだからさあ、2時間ぐらい入れろよ。肝心の白組のVFXにもほとんど触れられてないし」


たくお 「確かに。インタビューを交えたメイキングもいいんだけど、製作現場にもっと密着してほしかった。ワイヤーワークの撮影風景を見るだけでも楽しいと思うんだけどなあ」


てるお 「『アクション』『コスチューム』『カメオ』『VFX』『セット』とか、カテゴリー別にしっかりしたメイキングを見せるべきだよ


たくお 「特にいらないのがTV番組集。地方番組のワイドショーでPRする金城くんの映像集なんだけど、中京テレビの『金城武の素顔に迫る10の質問』がもうヒドくて。『ロケ中で一番おいしかった食べ物は?』とか『休日は何をしている?』とか、まるで新人アイドルに聞くような質問ばっかりしてて、金城くんもちょっとあきれ顔だった(笑)


てるお 「全く同感。金城ファンには嬉しいかもしれないけど、『K-20』ファンの心を満たす特典とはいえない。これで6090円でしょ?」


たくお 「封入グッズのブックレット、予告状レプリカ、ブックマーカーもいらないから、その分のコストを特典ディスクに費やしてほしかった」


てるお 「もっと欲を言えば、監督とキャスト陣のコメンタリーも聞きたかった。今だから明かせる撮影エピソードとかいっぱいあると思うんだけど」


たくお 「DVDにも作品と同じように、もっと遊び心を注入してほしかったねえ


てるお 「20コのK(隠し)コマンドを全部見つけると、松たか子の入浴シーンの撮影風景が楽しめるとか


たくお 「アイドルのDVDじゃないんだから(笑)」

 

 

 


「K-20 怪人二十面相・伝」  ★★★★

 

 

 

 

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