元日の能登地方での大震災で新年のお祝いどころではなくなってしまいました。

小生も母親と姉が長野県北部に住んでおり、ニュースでは震度6と出ていたので新年は安否の確認からはじまりました。

おかげさまで、ほどなく連絡が取れて、結構揺れたとのことですがケガなどもなく、個人的には安心しましたが、日を追うごとに被害の大きさ、被災された方々の苦しい状況が報じられ、胸が痛みます。

何よりも救助を待っている方が無事救出されること、被災されて住むところを失った方がまずは暖かく安心できる場所を確保できること、そして1日も早く安心した暮らしを取り戻すことを祈ります。

 

なかなかワインのブログを書く気も起らなかったのですが、明日からの出勤を前に気分を変えようと、自分にしてが少しいいワインを開けました。

 

年末がスペインとボルドーだったのでイタリア、トスカーナのこちら。

 

 

Villa Antinori CHIANTI CLASSICO RESERVA 2020

(ヴィラ アンティノリ キャンティ クラシコ リゼルヴァ 2020年)

産地 イタリア/トスカーナ州

葡萄 サンジョベーゼ、その他

原産地呼称 DOCG キャンティ・クラシコ

 

年末開けたのがボルドーの古酒で、そちらが腐る直前の果実みたいな粘度の高い複雑系だったのですが、こちらは酸味が程よく効いてさらっと飲める感じで対称的です。

名門アンティノリのキャンティ・クラシコのリゼルヴァは、キャンティにしては苦みやスパイシーさに加え、鼻に抜けていく樽香も混じった複雑さがあって、キャンティ・クラシコはクラシコの付かないキャンティとは別物で、リゼルヴァはまさにワンランク上という感じはします。

2年くらい目に飲んだ時は3~4千円クラスだった記憶があるのですが、今は値上げされたのか5,000円近くするので、ちょっと高嶺の花になってきていて、どちらかというと、大好きなサンジョベーゼ・グロッソを使うモンタルチーノやヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノに近づいている印象があります。

 

被災地のことを思うと正月で休日が多いと言っても浮ついて遊ぶのはちょっと不謹慎と思っているのですが、せめて家飲みくらいから普段の生活に戻していきたいと思います。