イタリアは産地の固有品種の個性を生かした様々なワインが造られていて、そられを比較できるようになるとワインの楽しみが広がる産地です。

 

これまでもイタリアワインは数多く取り上げましたが、今回はアプローチの違う2本の飲み比べ。

 

まずは、写真の右側から。

イタリアにありながらボルドースタイルのワインを志向するスーパータスカンと言われるワイナリーの廉価版。

 

ZINGARI 2022

(ジンガリ2022年)

産地 イタリア/トスカーナ州

セパージュ メルロー、シラー、プティ・ヴェルド、サンジョヴェーゼ

 

スーパータスカンの銘醸地ボルゲリ(ボルゲリのスーパータスカンは高くて手が出ないです)から少し離れたところで、手軽に楽しめるワインを生産するワイナリー「ペトラ」の最廉価盤。エノテカさんで2,500円くらいです。

 

メルロー、シラーで濃厚さと果実感を出しながら、現地の代表品種のサンジョヴェーゼで酸味を加えて飲みやすい仕上がりにしているワインだと思います。

渋み、苦みがほとんどなくてとても飲みやすく、ワイン初心者の方にもおススメ。

4品種のブレンドですが複雑さというより、バランスが取れてシンプルに美味しいという仕上がりなので、ボルドーとは向かっている方向が違うようにも思われます。

 

 

続いて左側は、イタリアの庶民の味方的なワインの一つ、モンテプルチャーノ・ダブルッツォの1本。

 

Masciarelli Linea Classica Montepulciano d'Abruzzo 2022

(マシャレッリ・リネア・クラッシカ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 2022年)

産地 イタリア/アルブッツオ州

セパージュ モンテプルチアーノ100%

 

イタリア中央部のアドリア海側にあるアルブッツオ州は、ワインとしては南イタリアに近く、温暖な気候により収量の多いブドウを使ったリーズナブルなワインの産地。

そのなかでもモンテプルチアーノ種単一もしくは少量の多品種との混醸で造られるモンテプルチアーノ・ダブルッツォは渋み、酸味ともに控えめな果実感豊かな、リーズナブルな価格の赤ワインが多いことで知られています。

 

その中でもこのマシャレッリのリネア・クラッシカはベストセラーの一つで、2000円を切る価格で凝縮感と樽香による複雑さを伴った高品質のモンテプルチアーノ・ダブルッツォとして知られており、実際に飲んでも評判通りでした。

酸味を持ち味とするサンジョベーゼが入っていない分、ジンガリよりもボルドーっぽいなと思いました。

 

毎日飲むので1本あたりの値段は抑えたいけど美味しいのが良いという贅沢な要求に応えてくれる1本だと思います。

これはリピートすると思いますし、気軽なお土産にもできると思います。