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きまぐれオレンジ工房

きまぐれなDIY日記

さてネックの準備はできました。

次はボディー側の加工です。

ネックは購入する!と決めたときから覚悟はしていたのですが、
やはり・・・というかまー当然なのですが
そのままジョイントはできません。

ネックの長さが違うものねー。

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もともと22Fだと思い込んでましたが、
もとのネックは21Fでした・・・。

新しいネックの方が2ミリほど長い。
これをこのままジョイントするとどうなるか?

それは・・・

開放弦以外の音程がめちゃくちゃなギターが出来上がります!

ギターのフレットは決められた場所にあるからこそ
簡単に正確な音程を出すことができるのです。
本当は開放と12F以外の音は正確ではないのですが・・・。

さてということで、

ボディーを削ります。

あーこれ失敗したらもうこのギターちゃんと音出なくなっちゃうなー。

まずは削るべき部分を鉛筆で罫書きします。

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あとは勇気を振り絞って削るのみ。

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削ってはネックを当ててチェック!を何十回も繰り返します。

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1弦と6弦を利用してまっすぐになっているか真ん中についているかなどを
しっかりと入念に確認します。

チューナーにつないで各フレットで指定の音が出ているかの確認も怠らず。

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自作のネックサポート君も大活躍。

これでボディー側の加工も終了!

あとは組み付けて最終調整だぜ!いぇーい!



と思ったが組みつけていく中で別の問題が・・・・。



後編へ続く。
さてついに本格的にギターリペア開始。

開始と言いながらも
いきなりの大手術です。

さて今回の患者さんはこちら。

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自作のテレキャス君。

アッシュボディーにメイプルネック、メイプル指版。

写真でもわかるくらいネックが太いですね。
当時はそういう意図で作成したのですが、
やはり・・・弾きにくいです。。。

さて今回の患者の病状ですが・・・

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なんと!
ネックの後ろにヒビ!
もうすこしでトラスロッドがこんにちわです。

こりゃいかん。
重症です。

パテ盛って再整形って方法もありますが、
そうすると塗装しないかんです。

もうネック毎交換します。

しかーし、ネックなんて作れません。
機材となによりも腕が足りません。

というわけで・・・

買います!!!

大阪のギターリペアショップ「GuitarWorks」にて
テレキャス用ネックを購入します。

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せっかくなんでローズ指版にしました。

はずはネックを取り外します。

あーれー。

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さて・・・

単純にネックを外して付け替える!で事が終われば良いのですが・・・

そんなわけありませんねー。

まずペグ穴を開けなおします。

届いたネックのペグ穴はクルーソン用なので径88ミリです。

もとのネックに付いていたペグはクルーソン系なので付けるにはペグ穴の径を105ミリに広げる
必要があります。

ボール盤があれば話が早いのですが
そんなものありません。

地道にヤスリで削ります。

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ふははははっ、削れろー!削れろー!

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とか調子こいてサディステックに削っていると
あっという間に削りすぎという事になりますので、
慎重にちょっと削っては確認を繰り返します。

こういうして地道に6つのペグ穴を拡大しました。

ついでに外したペグも綺麗に磨いておきましょう。

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ピカピカです。

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さて次はナットを加工します。

最終的にはネックを取り付けてから調整するので
ここでは取り付けてRを付けるところまでします。

なぜかというとですねー。

ネックを取り付ける際に当然まっすぐなるようにしないといけないので
1弦と6弦を張っておきそれでまっすぐを確認するのです!

指板にはRが付いているので、指板に紙やすりを置いて
ナットの底のRを合わせます。

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接着!

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弦が置けるくらいにナットに溝を掘ります。

これでネックの準備はできました。

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ここからが大変なのですが・・・

それはまた。

中編につづく。
ESP君のトラストロッドカバーが欠損しているので、
作ってみます。

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ちなみにトラストロッドとは・・・
ギターは木でできているため弦の張力や湿気などの諸条件で
ネックが次第に反ってきます。それを修正するためのものです。
ねじを回したり緩めたりして反りを修正します。
たいていヘッド側が引っ張られる方向に反ることが多いです。

まずはトラストロッドカバー。
型を取ります。

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あとはコレを切って削ってです。

集中していたせいか画像を取り忘れました。

ついでにテンションバーとか試行錯誤した際の無残な穴も埋めることにします。

まずは3ミリのドリルで穴を綺麗に開けなおします。

そこに、カーマ(=ホームセンター)で購入してきた3ミリの棒を
突っ込んで木工君で接着します。

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接着できたら鑿で不要な部分を削ります。
鑿の切れ味が重要なのですが、僕のはまだまだ研ぎが足りませんねー。
この未熟者が!

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ここで止めておけば良かったのですが・・・

せっかくだからオイルを塗りなおそう!なんて思ったのが失敗でした。
ちなみにこのオイルです。特別ギター用とかではなかったはずです。
メイプルシロップのような見た目ですが、良い子は口にしないように。

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あいやー、棒が濃く色付いて目立ちまったがー。
塗らないほうが目立たなかった・・・

後悔先に立たず・・・。

まっ、いいか。
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続き

なかなかええ感じで彫れました。

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別アングルはこんな感じ
軽くサンディングしました。
ヤスリがけ。

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ネックが傷つかないように
コルクを敷きます。

端材と一緒に出てきた練習用のネックをつかって
クランプで接着します。

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練習用のネックだけあってスキャロップされてますねー。
写真には写ってませんがこのネック、
20フレット以降はフレットレスになってます

さて接着に使うのは木工ボンド!!!

そうです。

黄色のあれです。

セットネックの接着とかスルーネックのウィング材とかも
あれで接着していると知ったときは驚いたものです。
もっと専用の強力なボンドがあると思ってました。
あっあるっちゃあ「タイトボンド」ってのがありますね。
お求めはこちらからどうぞ。
http://www.guitarworks.jp/fs/guitar/b04/175

ネックがくっつかないように紙を巻いたのですが、
これが余計なお世話でした。

紙がくっついちまった!

まっ・・・いいっか。

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完成!

こんな感じで使います。

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リペアはもちろん弦交換の時なんかにも便利ですなー。

ギターのリペアやメンテナンスをやるにあたって、
まず必要だろうと思ったのがネックサポーター。

これです。
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作業台にギターを置いた際にネックの下に置いて、
ネックへの負荷を軽減するためのものです。

こんなもんでも買うとなんと4725円もするのです!

たかっ!

これくらいのもの自作できずして何がDIYでしょうか。

と言うわけで自作開始。

まずは工具と一緒に実家物置から発掘した中から適当な端材を見繕います。

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メイプル、アルダー、バスウッド、マホガニーと言ったところでしょうか。

大きさや加工のしやすさなどを考えて
マホガニーで行くことにします。

まずはRを書きます。

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つづいてのこぎりでざっくり切り込みを入れます。

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さて鑿で削りましょう。


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さーうまくできるでしょうか・・・。

つづく。