ジャンバーズ日記 -13ページ目

ローマの休日の主人公は誰か

ENBUゼミの脚本の授業があって、

「ローマの休日」についての考察みたいな内容。

「ローマの休日」、観たのいつ以来だろうか。

多分、30年くらい前に観たんだと思う。

この映画って、オードリー・ヘップバーンと、グレゴリー・ペック、どっちが主人公か?って話になったんだけど、

講師の話では、この映画はグレゴリー・ペックが主人公だっていうんだよな。

主人公の定義として、「ストーリー全体を通して『欲しいもの』を追い求め、その過程で『劇的変化』を遂げるキャラクター」であるとのこと。

それにそって考えると、この物語の主人公はジョー(グレゴリー)である。なんだって。

ジョーは、スクープ記事をものにして金を儲けるという『欲しいもの』を追い求めて、結果アン王女(オードリー)に恋をして、『金儲けを捨てる』という変化を遂げたから。

それに比べて、アン王女は、欲しいもの(つかの間の自由)を、物語の前半ですでに手に入れてしまってるから、主人公にはなりえない、とのこと。

だけど、この説、絶対おかしいよね。

確かに、中盤以降、ジョーの視点で物語が運ばれてるから、ジョーが主人公ってのは理解出来るけど、

アンだって、主人公なんじゃないか?

アンは、確かにはじめは「つかの間の自由」を求めて家出するんだけど、

ストーリー全体を通して、本当の自由と恋愛を知り、最終的には、元の生活に戻っていくけども、ラストシーンで「もっとも印象に残った街は?」と聞かれて、「ローマ」と答える。

このラストシーンは、講師によると、ジョーに対するメッセージであり、ラブシーンであるという。

まあ、それもわかるけど、このシーンで最も大事なのは、「アンが始めて自分の言葉で話した」つまり、少しだけ自由を獲得したってことだと思う。

要するに、この物語の中で、劇的に変化したのは、ジョーよりもむしろアンの方だと思う。

だからこそ、前半でアンの窮屈な生活が時間をかけて描かれてる。

アン王女が主人公じゃないとしたら、この映画、ここまでたくさんの人の心をとらえなかったんじゃないのか?


自主映画から上がっていくには

ENBUゼミでは、こないだ榎本憲男先生のシナリオの授業があって、

自主映画から商業映画に行っても通用するのは、ストーリーをちゃんと作れるかどうかが鍵だって。

テーマ性だけの監督は、だいたい消えていくもんだって。


今日は、今最も気になる監督、白石晃士監督の「超・悪人」を観た。

この監督は、「ノロイ」とか「オカルト」っていう超怖いフェイクドキュメンタリーを作ってて、

「バチアタリ暴力人間」っていうのもメチャメチャ面白いフェイクドキュメンタリーだった。

「超・悪人」も、フェイクドキュメンタリーで、今まで百人以上の女を強姦し、そのうち数人を殺してきた「超・悪人」が、初めて強姦してから10周年の記念に、強姦の一部始終を撮影クルーに撮影させるっていう内容。

前半のレイプ&殺人シーンがショッキングだけど、だんだん、笑えるようになってきて、最後は、熱い気持ちになって、ちょっと感動してしまう。この感じは「バチアタリ~」と同じ。

「バチアタリ~」を見た時ほどの興奮は感じなかったけど、充分面白かった。

後半のライター女性の話など、都合よすぎる展開は、ちょっと残念だけど。

フェイクドキュメンタリーって、リアルっぽく見えるかどうかが命だと思うから、ああいうウソっぽエピソードがあると、台無しになる。

まあ、でも、白石監督は、やっぱりフェイクドキュメンタリーの人だね。

「口裂け女」とかのオーソドックスなホラーは、正直あんまり面白くなかった。

商業映画の、もっと大きな予算の映画で成功しようと思ったら、やっぱオーソドックスな映画でを作って面白くならないと厳しいんだろうと思うけど、どうなんでしょうか。

フェイクドキュメンタリーの手法で、このままいって欲しいとも思うんだけど、

大きなお世話か。


あと、ちょっと前に観て、感想を書くって言ってた「劇場版神聖かまってちゃん」、

感想をあらためて書くつもりしてたんだけど、時間がたったら、わざわざ書きたいと思わなくなってきた。

だけど、書くって言ってたので、一応書きます。

あの作品を絶賛するような業界人は、ちょっと信用できない。

新しい才能はとりあえずヨイショしておこうって感じがみえみえ。

「応援ソングみたいなのは、クソ」だっていうシーンがあったけど、

あの映画自体が「応援ソング」みたいな映画になってる。

意識的にそうしたのか?この映画自体がクソだってことだよ。

細かく脚本の欠点をあげたらきりがない。

実は、主要登場人物にとって、「かまってちゃん」は、あまり意味をなしてない。

特に、将棋士を目指してる女子高生にとって、「かまってちゃん」は、いやな前彼の好きな音楽だよ。

そもそも、大事な対局をとるか、男に誘われた「かまってちゃん」のコンサートをとるかで悩んでるってのは、本気で将棋をやってないとしか思えない。

小学生は、なんでパソコンにこだわってたの?父親のくれたものなんだろうけど、父親がくれたものは他にもあるはずじゃないの?

母親は、ランチ合コンなんかやってて、お気楽に見える。

「かまってちゃん」のマネージャーは、「彼等のやりたいようにやらせたい」と思うんなら、メンバーに隠さず相談するべきじゃないの?

ひきこもりが「かまってちゃん」を聴いてドアを開けるというラストが、あまりにもとってつけたよう。

他にもいっぱい脚本の欠点があると思うけど、もう忘れた。


白石監督も、入江監督も、やっぱり手法がすぐれてる人なんだと思う。

白石監督は、フェイクドキュメンタリーの手法で、

入江監督は、ワンシーンワンカットの手法。

だから、それからはずれても、面白いものを作れるかどうかが、この先の問題なんだとおもうけど、

まあ、大きなお世話か。

 

チャリティーイベント

初めて作った映画、「僕らのハート・オブ・ゴールド」っていう作品。

さっき、久しぶりに見直してみたんだけど、大傑作やね。

熱い気持ちになって、笑えて、泣ける。

と、自画自賛の映画が、チャリティーイベントで上映されます。

音楽と、自主映画でチャリティーしちゃおうというイベントのようです。

興味のある方は、観に来てください。

ジャンバーズの前回公演に出演してくれたドイツみちこさんも、MCとして出演します。


■日時 5月30日(月)

■会場 代々木labo

〒151-0053 東京都渋谷区代々木1-31-12 日綜代々木ビルB1F
TEL:03-5354-3120
http://www.yoyogi-labo.com/top/top.html

■公演タイトル
DJ寺岡×labo共催
東日本大震災チャリティーイベント

■OPEN/START
12:00/12:30

■Adv./DOOR
\1500/\1500(+1DRINK \500)

■出演者
-MUSICIAN-
DJ寺岡 & The Revolution/ズクナシ/LEE LEE LEWIS/22nd RIOT/theeknee/けたろ~(nainaiboys)/藤平直孝/壱良月/タミコ・ヴレアウィッチプロジェクト/坂上智守/スズキエリ/D→Style

-FILM DIRECTOR-
春日望/中濱宏美/辻野正樹/佐藤美百季/新井健市/渡辺真玄

MC/ドイツみちこ & VICKY(LEE LEE LEWIS)

「僕らのハート・オブ・ゴールド」は、14:30くらいからの映像第一部(約80分)の枠の中の最後に上映される予定だそうです。