娘もどき7号

30代になった彼女はスキー仲間。

長いこと海外で仕事をされていましたが

コロナ期に帰国して現在、長野のスキー場在住。

 

休暇でボーソーに来てくれて、

千葉県最古の銭湯の話をしたら

多くの友人は「パス」と言うのだけれど 

旅なれた彼女は好奇心旺盛で

豊かな感性の持ち主と再確認。

 

 

今回はスキーの師匠(男性)も

興味を示したので、3人で入浴しに行ってきました。

 

番台の向こうに、師匠が見える(笑)

角度を考えて、脱がないと見えちゃう💦

 

 

 

 

この銭湯は現在、後継者がなく

83歳の女性が一人で、切り盛りして営業されています。

 

お玄関を開けたら、誰もいなくて

大声で「こんにちわ〜」と叫んだら

おかみさんが飛んできて、番台に這い上がる。

 

撮影の許可を頂いていましたが

おかみさんご本人を正面から撮られるのは

いやだと仰っるので・・・後姿だけ。

 

 

 

 

番台に飛び乗る機敏さは、とても80代には見えません。

 

しかも、都会の銭湯とはちがって

機械化されてないから

今も地元の大工さんや、解体屋さんの協力で

廃材を薪にして、沸かしているのだそうです。


 

 

 

 


 

 

一人でなにもかもとなると、83歳ですもの。

大変、失礼ながらお掃除が大変だろうな〜

 

廃業しないでほしいと願う

熱烈なファンの応援で頑張っていらっしゃる。

近所の方が手伝ってくれたりするのだそうです。

 

 

 

 

 

なにしろ、100年近く経っている建造物ですから

最近のオシャレな温泉しか知らない世代や

気取った方には 「無理!」なんて仰いますけれど

 

インドやアフリカを旅している彼女は

面白がって楽しんでくれました。

 

      

 

レトロなロッカーは老人の常連さん用で

私たち、よそものは 柳の籠を使います。

 

 

かつて、このロッカーを取り壊して

改装しようとしたところ、建築家や常連さんに

時代がかった雰囲気を取り壊さないでと猛反対にあって

 

蝶番だけ金属にしたのだそうです。

 

 

 

そして、ロッカーの上には 埃の被った

桶がいくつかありまして。

 

これは、年を取られて 来れなくなった

常連さんのモノで

もしかしたら、亡くなっているかもしれないけれど

分かるまでは、取っておくのだと

仰っていました。

 

 

     image

 

おかみさんがお嫁に来たばかりの時には

板張りで、富士山とか風景画だった壁を

先代(おかみさんのお舅さん)が

当時、ハイカラなタイルに張り替えたのがこれ。

 

 

 

 

最近、温泉や銭湯フェチになりそうなじゅりまま

いろいろ、行く機会が多くなっておりますが

こんなレトロなタイルは見たことがありません。

 

 

 

 

おかみさんの許可を得て、誰もいない時に

再び、写真を撮らせて頂き

今回は、たくさん お話を聞かせて頂きました。

 

 

親同士が決めた先代のところに能登から

嫁いできた話も、まるで映画かテレビドラマみたいで

詳細はまたにして。

 

へへえええええええ、 そうだったんですか! でした。

 


 

 

前回、札幌のふう子さんがボーソーの家に

来て下さった時に、面白そうと

初でこのお風呂に入りました。

 

 

 

        

 

 

あの時は寒い時期で「42度なの?ぬるいわね〜」と

話していたら

おかみさんが「今、薪を入れたから

熱いのが出るから、気をつけて」とタイルの壁越しに

声がしたのでした。

 

 

この温度計は何十年も稼働していないのかも。

 

 

 

 

シャワーがありますが、昭和レトロな固定で

体を動かして、命中させるタイプ。

 

前回はケロリンの桶に感動したのですが

2個しかなくて、あとは新しくなっていました。

 

おかみさんに、ケロリンの桶はアマゾンで高額で

売っていると教えたら

びっくりされていました。

 

 

 

蛇口が壊れているのか、お湯が出っ放し。

上がり湯に使わせて頂きました。

 

 

 

脱衣所のレトロな体重計に乗ってみたら

 

あら〜ぁ、やだ!

正しい数値だわ。

できれば、10キロくらい少なく表示してくれたら

いいのに(笑)

 

 

 

 

行く前に、ボーソーの家のご近所さん達に
ロッカーがないから、貴重品は持って行くなと
言われましたが、ちゃんと貴重品入れはありました。

 

コーヒー牛乳もありましたよ。

 

 

まだ、明るい時間で誰もいなかったので

 

おかみさんの銭湯にまつわる

思い出お話がとても、楽しかったです。

 

タイムスリップしたみたいに

ゆったりした時間が流れてる

100年の銭湯。

 

 

ガラス窓が割れていたり

外から、覗かれそうな気がしないでもないけれど

 

 

 

これぞ旅! 記念写真撮らなくちゃ(笑)

許可を得て掲載です。

 

 

娘もどき7号も楽しんでくれたみたいで

癒しの時間となりました。

 

 

 

 

    ↓       ↓

こんな曲があるなんて、びっくり。

Reflection  In A Japanese Bath

さっそく 動画に貼り付けてみました。

 

 

 

 

 

翌日は、高級な温泉にご案内。

日本のお風呂文化、最高!