




私の住んでいる団地では
持ち回りで玄関掃除をすることになっています。
先週末は私たちの番だったので掃除をしていると
老夫婦がやってきました。
「こんにちは」と声をかけたら
「え?なんて言ったの?」と何度か聞き返され、
パニクった私はめっちゃどもりながら
「チェコ語ちょっとしかできないんです...」というのが精いっぱい
ご主人の方が「そうか。何語なら話せるの?」とチェコ語でゆっくり聞いてくれたので
「英語と日本語です」と答えると
ご主人の顔が変わり
「日本語はどこまでできるんだ?読み書きできるのか!?」と。
「はい。日本人ですから...」というと
チェコ語で何やらまくしたてられ
やばい超怖い…と泣きそうになってると奥様が
「あなた、英語で...」と助け船を出してくれ
ちょうど外掃除をしていたマイキーも来たので用件を聞いてもらうと
ご主人はコレクターで、日本語で書いてあるものを読んで欲しい
とのこと
お安い御用なので、その日の午後に家に来てもらうことに
午後、緊張した顔のご主人が持ってきたのは
テレホンカードでした!!
ご主人は世界の切手とテレホンカードを集めていて
10年以上前、知り合いの方から日本の金色のテレホンカードには
本物の金が少しだけ使われているものがあると言われ、
自分のコレクションの中に金が使われているものがあるか見て欲しい
とのことでした。
金色のテレホンカードはたくさんありました!
金色コレクション1ページにつき、大体1、2枚「金箔」と書いてあるものがあり
このことかぁ~と思いながら指摘していくと、
大事そうに1枚ずつ取り出していくご主人
私も久しぶりに見るテレカにテンションが上がり
写真も撮らせてもらいました。
テレカの中には観光土産のほかに
企業の物や、個人の定年退職や昇進の際の記念カードなども...
20年くらい前はテレカなしでは外で連絡取れなかったし
私も携帯電話を持つまではお財布に必ず1、2枚入れてたな~と
ご主人とマイキーが日本話で盛り上がるのを横目に
だいぶゆっくり見せてもらいました
金箔カードは結局10枚ほど見つかり
日本話に興奮冷めないマイキーが
私のとっておきのてぬぐいをお土産に持たせてしまうハプニングもありましたが
ご主人が帰った後マイキーが言うには
10年来、金箔カードのことを聞きたかったけど日本語が読める人が周りにおらず、ずっと気にかかっていたこと
まさか同じ棟に日本人がいて、知り合うことができて
今、ここで日本人にお茶を出してもらってコレクションを見てもらえるのが信じられない、と何度か言っていたそうです
良いことしたなぁ~とあったかい気持ちになった日曜の午後でした