約1年ぶりにブログを再開するにあたって、ホントは『永遠のゼロ』で始めたかった。
でも、諸般の事情からそれは次回にゆずり、本日はまほかるのご紹介。
もともとミステリー好きではない私は、誰が人気でどんなのがよくて・・・というのをあまり知らない。が、「このミス」を愛読している夫に、どうしてもこれを読んでくれと押し付けられる本が時々ある。
まほかるもしかり。
呪文のように「まほかるまほかる・・・」というもんだから、続けて3冊読んでみた。
デビュー作の『九月が永遠に続けば』は、
ちょっと女性にとっては後味の悪さが残るかも。亜砂実と雄一郎がからみあうところが妙に印象に残る。でも、ホラーサスペンス大賞受賞作なんだからそんなもんなのでしょう。
二作目の『彼女がその名を知らない鳥たち』は、
3冊の中で一番好き。恋愛ミステリーと呼ぶべきものか。でも男性にとってはどうなんだろう。夫は、恋愛はいいやと読まなかった。でも男女間の真実が随所にちりばめられてるような。
そして、三作目の『猫鳴り』をとばし四作目の『アミダサマ』。
のっけからぐいぐい引き込まれて、終始気味悪い。現実ばなれした設定がそれに追い打ちかける。でも怖いだけじゃなくて底に流れる深いものがあるんだな。
どの作品も、緻密に練られた構成が読む人を離さず、一気に読めるんではあるが、まほかるさんミステリーじゃなくてもいいんじゃないの・・とか思ってしまうのは、やっぱり私ミステリーが何たるかを分かってないのかも。
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- 彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)/幻冬舎
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- アミダサマ (新潮文庫)/沼田 まほかる
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