休暇をとってみても、
なにもする気が起きなかった。

大好きなあのアメリカのビーチに行きたい。

そう願うけど、
チケットを取る元気もない。


大好きなハニーたちに会う気にも、
お気に入りのシュークローゼットを開けることさえしなかった。

何かにとらわれたように、
オシャレをすることができなかった。


なんのためにここまで働いてきたんだろう。

キャリアがほしかった。

何でもてに入れれる私


が欲しかった。

未来の自分待ってろよと息巻いて走り回った。

過去の自分が自分を苦しめた。
やっと見つけた穏やかな家庭。

さまよい続けた仕事との狭間で。

私は変化に追いつけず何度も涙をこぼした。

何度終電を逃し、帰ってきて寝顔にごめんねを呟いたことだろう。

少しずつだけど、心がボロボロになっていった。


気づかないうちに。


ほんとは気づいていたのかもしれない。
その心にふたをした。

つもり積もって、
もう、働けなくなった。


精一杯の休暇を出して、
会社をあとにした。
夏の日差しが眩しすぎて、
目を閉じたら、
涙が溢れてきた。


体がおかしいとは気づいていた。

「こどもはこのままでは難しい。」


そう言われた。

なんのためにここまで働いてきたんだろう?

世間ではキャリアウーマンが、こんなにたくさんいて、
みんなキラキラしてるように見えてた。

だから、私もいっぱいいっぱい頑張って頑張って、キャリアを積まなきゃと、必死にしがみついた。

仕事を続けて、
結婚して。

やっと、やっと未来の子どもを迎え入れれる準備が出来た。

そう思ったのに。

世間では、妊活ブーム?


どこまで苦しめばいいのだろう。

会社にもどるまえには涙を元に戻さなければ。